みなさんおはようございます。
早いもので10月になりました。日に日に秋が深まり、短くなりつつある日が沈みますと、虫の音もよく聞こえます。
過ごしやすい季節となり、スポーツの秋を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
先月9月9日、日本学生陸上競技対校選手権大会の陸上男子100メートル決勝で、彦根市出身の桐生祥秀選手が9秒98の記録を出し優勝されたことは、皆さんの記憶にも新しいと思います。
日本人で初めて10秒の壁を破る偉業を成し遂げられ、私たち県民だけでなく日本中に感動をもたらしてくれたことに対し、滋賀県民スポーツ大賞に新たに「最高栄誉賞」を設けて、お贈りいたしました。今後、滋賀県出身の選手が世界を舞台に活躍し、この「最高栄誉賞」を受賞する選手が続々と出てくることを楽しみにしています。
桐生選手も出場される国体が、現在愛媛県で開催されています。会期は9月30日から10月10日までです。一昨日の9月30日、私も開会式に参加し、選手の皆さんを激励しました。本県の選手団は30競技32種目、選手・監督合わせて366名で結成されています。会期前競技では、水泳の大橋悠依選手が2種目で優勝するという好スタートを切っており、今日も、愛媛県の各地で競技を行っている滋賀県選手団の活躍を期待しています。その後、全国障害者スポーツ大会が10月28日から3日間開催される予定です。
今回、えひめ国体を視察し、競技施設や運営方法、全国からお客様をお迎えするおもてなしの心遣いなど、学ぶところがたくさんありました。7年後の本県での開催に向けて、関係者の皆さんと共に、着実に準備を進めてまいりたいと思います。
スポーツは、自分でするだけでなく、見る、応援する、支えるといった様々な関わり方ができるという魅力があります。
「平成28年社会生活基本調査」の結果、滋賀県のスポーツの行動者率は全国4位となっています。人生100年時代を豊かで充実したものとするために、スポーツの役割は非常に大きく、全ての人がスポーツを楽しみながら健康づくり、生きがいづくり、仲間づくりができる社会にしていきたいと考えています。
そのためには、例えば、国体などで実施されているような競技だけでなく、遊びの要素を取り入れた新しい種目のさらなる開発や普及、子どもから高齢者まで、障害のある方もない方も楽しむことができる環境づくりが求められます。また、琵琶湖や山、川を活用した滋賀らしいレジャースポーツを盛り上げるとともに、地域コミュニティや仲間づくりのコミュニケーションツールとしても活用することで、スポーツで人も地域も健康で持続可能な滋賀にしていきたいと思います。
教育、健康、福祉、経済、観光、琵琶湖、森林、河川など、幅広い分野に関わる取組ですので、スポーツという切り口でも新しい施策を検討してほしいと思います。
さて、10月は年度後半のスタートでもあります。
先日、監査委員による平成28年度滋賀県歳入歳出決算等意見書において、県の収入遅延に関する指摘がありました。日々の業務の中で、特にルーティンワークについて、遅れが生じていないか、適切に処理できているか、困っていることはないか、職場内で再確認を行ってください。
特に、4月から職場環境や仕事に変化のあった人、新規採用職員などへのフォローや育成が大切です。こうした確認作業を通じて、個々の業務量や係の体制を再考し、働き方改革を一緒に進めていきたいと思います。
今年度の半分が終わった今だからこそ、職員一人ひとりの仕事が私たち県民の皆さんの生活に関わっていることを意識して、基本に立ち返る機会としてください。
朝夕の寒暖の差が激しかったり、冷たい雨が降ったり、今月も体調管理が難しそうです。
一緒にがんばりましょう。