(よし笛演奏~琵琶湖周航の歌の一節~)
おはようございます。
7月に入りました。
7月1日は「びわ湖の日」です。私は7月1日に、県漁連主催の「第47回びわ湖をきれいにする運動」に参加し、北山田漁港で清掃活動を行い、琵琶湖への想いをみんなで共有いたしました。
今年は、琵琶湖と共に生きる私たちにとっていくつかの節目の年です。
一つ目は、私たち県民の琵琶湖への想いの象徴でもあります「琵琶湖周航の歌」が、先月6月28日に誕生100周年を迎えたことです。記念式典や「第1回びわ湖音楽祭」、「なぞり周航」など、各地で記念イベントも開催されており、次の100年に向けて、滋賀ならではの観光の魅力として、広く、長く伝えていきたいと思います。
記念事業の一環として、日本郵便との包括的連携協定に基づき、オリジナルフレーム切手も発行いただきました。10枚1シートの切手には、歌詞に出てくる県内各地の風景などが収められています。
今月は文月です。この切手を使って手紙を書き、県外の方にもPRしていきたいですね。
二つ目は、琵琶湖に大規模な赤潮が発生して40年であること。目に見える形で現れた琵琶湖の異変は、県民の皆さんによる「せっけん運動」の原動力ともなりました。
心を一つにして琵琶湖と関わろうという「せっけん運動」の広がりにより、「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」、いわゆる「琵琶湖条例」が施行され、条例施行1周年を記念して、昭和56年(1981年)に「びわ湖の日」が決定されました。その後、平成8年(1996年)7月に施行された「滋賀県環境基本条例」でこの7月1日が「びわ湖の日」と定められました。
三つ目は、「琵琶湖保全再生施策に関する計画」の策定およびその計画の初年度であることです。国民的資産と位置付けられた琵琶湖を「守る」「活かす」「支える」取り組みを前に進めていく重要な年です。
琵琶湖と私たち県民との関係を考える節目の年である今年、もっともっと琵琶湖を思い、未来に向けて、琵琶湖との関係を改めて見つめ直すことが大切です。
自分だけではない、今だけではない「新しい豊かさ」の具現化を考えたとき、やはり私たちの真ん中にあるのは「母なる湖」琵琶湖。琵琶湖と共に希望のある未来を創造しようと考えました。そこで、年明けから「『琵琶湖新時代』をみんなで一緒につくっていこう」と呼びかけています。
この具体的な取り組みの一つとして、「びわ湖の日」を休日にすることを提案し、動き出しました。
「びわ湖の日」を休日化することが目的ではありません。琵琶湖が抱える課題が、赤潮のように共通の危機感を持てる「見える」ものから、原因解明に時間を要する、「見えにくく、わかりにくい」ものとなっている今、この取組で、一人ひとりが琵琶湖を思い、琵琶湖とのつながりを実感する行動のきっかけとして、わかりやすい、象徴的なものとしていきたいと考えています。
現在、この「びわ湖の日」を休日にすることについて、市町や経済団体、教育関係者等と意見交換を行っています。
また、県政世論調査や県ホームページ上でも、県民の皆さんのご意見をお聞きしているところです。
「びわ湖の日」を休日にすることに対しては、様々なご意見がございます。
時間はかかると思いますが、様々な声にしっかりと耳を傾けながら、ご理解、ご賛同を広げていきたいと思います。目標は明確に掲げ続け、まずは「びわ湖の日」の取組を清掃活動だけでなく多様なあり方に広げ、充実させることに力を入れていきます。全庁を挙げて、一丸となって取り組んでいきましょう。
今月7月18日から22日までの間、東近江市奥永源寺に短期居住をする予定です。山から琵琶湖までのつながりを体感し、「琵琶湖新時代」の政策判断の力を磨く経験をしてまいりたいと思います。
7月にもなれば、今日のように蒸し暑い日も続きます。台風も近づいてまいりました。皆さん共に、健康に留意しながら、頑張ってまいりましょう。