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知事就任から12日を経過して感じたこと

皆さん、おはようございます。知事の三日月大造です。暑い朝ですが、お元気でいらっしゃいますか。本日8月1日は「水の日」です。ご存知でしたか。今年は7月に施行された水循環基本法で法定化され、はじめて迎える「水の日」でもあります。琵琶湖の大切さ、水の大切さを皆様とともに改めてかみしめたいと思います。

さて、今回初めての知事談話となります。私の最初の公務は7月20日に高島市で開かれました「JR湖西線開通40周年記念式典」でした。22日には、県庁正面玄関で多くの皆様にお出迎えいただいての初登庁。その時のことが遥か昔のことに思える密度の濃い12日間でした。この間、感じましたことを三点お話しいたします。

一つ目は、国や市町などとの関係です。22日の午後から県内19市町をまわりはじめ、各市町の市長さん、町長さんにご挨拶をさせていただいております。また、23日には上京いたしまして、地元選出の国会議員の皆さん、国の各省庁をまわり、翌24日には関西広域連合委員会に出席をし、構成府県・政令市の首長の皆様方に、それぞれ挨拶させていただきました。皆さんからの歓待と激励を受け、大きな期待を寄せていただいていることを感じました。

この滋賀県だけで自己完結する仕事は殆どありません。関係団体との協働、協力して働くことが必要です。一緒にやろう。心配せず、遠慮せず、そして謙虚さを持って連携をつくってまいりましょう。

二つ目は議会との関係です。現在7月定例会議が開会中です。歴史と伝統のある滋賀県議会議場において、私も25日に所信を述べさせていただくとともに、29日の代表質問では、誠心誠意、質問にお答えをいたしました。また、本日から一般質問も行われ、その準備のために昨晩も、いや今朝までお仕事をしていただいた方々も大勢いらっしゃったことと思います。本当にお疲れ様です。県議会議員の皆さんとは、共に県民から負託を受け、共に県民の皆さんの幸せや満足度を高めていくという共通の目的を持つ対等な立場です。議会とは今後も緊張感をもって議論し、互いに連携・協力して県政を運営していきたいと思います。職員の皆さんもそのことを念頭に置いて職務にあたってください。ここでも一緒にやろうという思いです。

最後に三点目。就任以降、引継ぎや、私の掲げた「人と地域がキラリと輝く7つ星の滋賀」実現に向けた施策の具体化、議会対応など、職員の皆さんには様々ご苦労をいただいております。私は、その中で、職員の皆さん、それぞれに個性もおありで、非常に優秀な方が多いな、というふうに思いました。国と異なり、一つの省庁にとどまることなく、様々な部局で経験を積まれているからこそ、多面的な見方ができる、引き出しが沢山あるな、ということを感じました。自治体の総合行政としての強みを皆さんから感じています。同時に、だからこそ、お互いお見合いをしてしまい、スッポリ抜け落ちてしまう課題があるのではないかという危惧を持つこともあります。

本格的な人口減少社会の到来など時代の転換点にある中で、滋賀県にとっては次期基本構想の策定をはじめ、様々な計画や構想の更新時期という大きな節目を迎えています。言うまでもありません。大切なことは県民目線です。施策と施策の狭間で県民の皆さんにとって必要なことが抜け落ちてないか、全員でカバーをしていきましょう。そして、特に若手職員の皆さん、思いを声に出して、行動しましょう。そして、ここでも一緒にやりましょう。

7月22日の最初の訓示では「対話」の重要性をお話しいたしました。それは、私、知事と職員である皆さんとの関係でも同じです。上司と部下であると同時に、同じ人として、本音で議論していきたい。皆さんとのより良い対話の方法も考えてまいります。共に風通しの良い職場をつくっていきましょう。今日も今月も元気に笑顔で頑張りましょう。今月はこれで終わります。