文字サイズ

冬の課題を乗り越えて

みなさん、こんにちは。

2月になりました。

梅の花の香りが届き始めました。

雪や氷の下で草木が芽出しの準備を始めているようです。メジロやウグイスでしょうか、鳥たちの鳴き声も賑やかになってきました。

もうすぐ春です。みなさんいかがお過ごしですか。

 

日々お仕事、ご苦労様です。

雪寒、雪や寒さへの対応、受験シーズン、年度末、議会前、そして、新年度へ、忙しい毎日だと思いますが、みんなで力を合わせて歩んでいきましょう!

「シン・ジダイ」へ、どのようなチャレンジを始めましょうか?

年始の挨拶で申し上げました。議論して「パーパス」を確認しようということ、「弱さ」を大切にして過ごそう、というこのメッセージにつきましては、来月3月の知事談話で、少しその背景となる思いなどについても申し上げたいと思います。

 

先週は大寒波が到来し、大雪に見舞われ、道路や鉄道などが大きな影響を受けました。

被害にあわれた皆様にお見舞いを申し上げます。

関係部署で対応にあたってくれた職員のみなさんお疲れ様でした。

長時間列車内に閉じ込められたり、駅でなかなか来ないタクシー等を待つことになった帰宅困難者への対応、新名神高速道路での渋滞解消、国道や県道での事故対応等、たくさんの課題もありました。

既に始めてくださっていますが、今回の対応等を評価・検証し、関係機関等とも共有、連携して、県としてやるべきことを整理し直して、次に生かしていきましょう。

 

先月は、鳥インフルエンザも相次いで発生しました。

対策本部を設置して情報を共有し、方針等を確認し、防疫措置を行ってきました。本庁、地方機関から部局を超えた応援体制と、厳しい寒さの中での夜間を含めた24時間の作業のおかげさまで、また、関係機関のご協力もいただきながら、無事作業を終えることができました。

みなさんのご尽力やご協力に感謝いたします。ありがとうございました。

引き続き、注意喚起と、養鶏場等での対策の徹底を行いながら、今回の対策等を振り返り、これからの対策につなげていきたいと思います。

 

丸3年となる新型コロナにつきましては、おかげさまで、第8波は感染に低減傾向が見られるようになってきました。

しかし、まだ新規陽性者が1,000人近く、季節性インフルエンザも流行期に入り、病床の使用率も60%前後で推移していますので、基本的な感染対策の継続と、ワクチン接種の呼びかけ等を行いながら、「今こそ滋賀を旅しよう!」キャンペーンや、大好評の「しが割」なども活用して県内の需要喚起をしていきます。

また、ここにきて、感染症法上の分類見直しの議論、検討も開始されましたので、いよいよビヨンドコロナへ、これまでの滋賀県のコロナ対応も検証しながら、次の新しいステージ、生活等を展望していきたいと思います。

 

1月は各種団体等の新年祝賀行事に出席して交歓するとともに、県が主催するいくつかのイベント等に参加して刺激を受けましたので、3つご紹介申し上げます。

 

1つ目は、CO₂ネットゼロの取組です。

令和2年、2020年1月にキックオフ宣言してから3年、今年度からは、推進計画に基づく様々な取組を展開しています。1月14日土曜日に開催されたCO₂ネットゼロフェスタでは、気候変動の問題を「自分ごと」化して行動変容につなげるため、楽しく、分かりやすく学ぶ企画や、企業や団体の優れた取組を表彰する場がつくられました。

2月は「省エネルギー月間」です。

折しも、1月23日から2月19日は「わたしがやってみたCO₂を減らす工夫ハッシュタグキャンペーン」も実施中とのことです。引き続き、ムーブメントを拡げていきましょう!

 

2つ目は、琵琶湖の水についてです。

1月28日土曜日に、水資源機構が管理する琵琶湖開発施設の運営と、国土交通省近畿地方整備局の瀬田川洗堰操作規則制定から30周年の記念イベント「琵琶湖の水メッセージ発表会」が琵琶湖博物館で開催されました。

「SDGs体験などを通じて、琵琶湖の水が汚くなっていることは、他人事ではないということを改めて認識した」ですとか、

「小さい頃から琵琶湖を見てきたから、琵琶湖があるのは当たり前と思ってきたが、水が出ない国があることを考えると私たちは贅沢しすぎじゃないかと考えて琵琶湖があることに感謝していきたい」という中学生からのメッセージや、

「幼いころから病気で治療をしてきたけれど、その治療も、質のよい琵琶湖の水で清潔が保たれた病院だからこそかなった。琵琶湖の水を守ることは命を守ること」という大阪府の方からのメッセージなど、県内外から600を超えるメッセージが寄せられたとのことです。

やま、森―川―里―琵琶湖、そして、海という、府県域を超えたつながりは、先人から受け継いだ貴重な資源、財産です。この「水のつながり」、「いのちのつながり」を世界に発信するとともに、次世代に未来をつないでいけるよう、MLGsや「やまの健康」の取組などを引き続き、推進していきたいと思います。

 

3つ目は、ユネスコ無形文化遺産「風流踊」登録記念講演会です。

1月29日日曜日に、草津市内で開催されました。どれだけ来ていただけるか不安でしたけれども、約400名もご参加いただき盛況でした。

滋賀県からは、「近江湖南のサンヤレ踊り」と、「近江のケンケト祭り長刀振り」が登録されました。

各地で、長年にわたり貴重な文化、民俗芸能の保存・継承に取り組んでこられた関係者に敬意を表したいと存じます。時に災いをもたらす厳しい自然環境の中で、人と人が交わり、関わりながら、祈り、踊り、紡ぎ、つくってきた、歴史や文化財を大切にしながら、今の幸せを味わい、未来の希望を感じていければと願っています。

 

他にもたくさんありますが、時間の都合でここまでとします。

いよいよ今年度も残り2ヶ月、このメンバー、この体制で仕事をする期間も残り短くなってきました。

成長や思い出につながる時間をつくれるよう、ともに努めていきましょう。

何より、まだまだ寒い日が続きますので、心身の健康にご留意の上、お過ごしいただくことを祈り、今月の知事談話といたします。

 

今月もともにがんばりましょう!