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「ふくしま」とのご縁と絆を大切に

ご来庁の皆さん、職員の皆さん、こんにちは!

今月、令和4年(2022年)6月の「知事談話」をお届けいたします。

 

麦秋の湖国です。いろいろな種類の紫陽花も咲き始め、私たちを楽しませてくれます。

皆さん、お元気ですか?

新型コロナの状況は、おかげさまで、一定の新規陽性者は報告されるものの、医療や保健、療養の体制も比較的落ち着きを取り戻しつつあります。

気をつけながらも、業務や交流、観光なども回復させていきたいと思います。

 

さて、年度や職場が変わり、疲れが溜まっての「五月病」になっていませんか?

無理せず、自分のペースを大事に、となりの人、まわりの人のことを少し思いやり、より良い職場やチームを一緒につくっていきましょう!

 

本日「6月1日」は気象記念日。6月は土砂災害防止月間とのことです。

まもなく梅雨入り。たくさんの雨が降る季節を迎えます。

河川の増水等による水害、地盤が緩むことによる土砂災害等、リスクや安全度を確認・共有しながら、 「いざ」という時に備えた行動や対策を再確認しましょう!

土木交通部や防災危機管理局、各地域の土木事務所を中心に、水防待機等、昼夜問わず休日を含めた対応もありますが、体調と体制を整えながら、しっかりと頑張っていきましょう!

 

先週、福島県に出張する機会がありました。

太平洋岸の浜通り、楢葉町の「Jヴィレッジ」で開催された「日本創生のための将来世代応援知事同盟サミット」への参加です。

この知事同盟には、現在21県の知事が加盟しています。

同志同世代の知事が集い、地方からの日本創生について、将来世代に関わるテーマについて、胸襟を開いて語り合う場です。

会場となった「Jヴィレッジ」は、東日本大震災発災後、原発事故対応の拠点となり、昨年、東京オリンピックの聖火リレーがスタートした場所で、まさに「福島の復興を象徴するところ」でもあります。

「ポストコロナに向け、福島から、地方から日本の再起動リスタートを!」との内堀福島県知事からのメッセージが心に響きました。

 

「しごとづくり・人材育成」と「働き方改革・DX」という2つのテーマでゲストスピーカーからスピーチを頂き、意見交換を行い、滋賀県からは、3月に策定した滋賀県DX推進戦略と、今年度から導入するデジタル地域コミュニティ通貨について紹介しました。

各県の取組の中では、『宮城県の高等技術専門校の集約』や、『福島県の副業人材マッチング』などに興味を持ちました。参考したいと思います。

また、同時に行われる「将来世代応援企業表彰」で表彰された長野県上田市に本社がある電気計測器メーカー、「日置電機株式会社」様の取組に感銘を受けました。本県の企業・事業所の皆さんとも共有してもらうよう頼んでいます。

浅見商工観光労働部長、よろしくお願いします。

 

サミットの参加に合わせて、日野町出身の偉人・蒲生氏郷公ゆかりの地である会津若松市を訪問するとともに、東京電力福島第一原子力発電所や福島県が設置された原子力災害伝承館なども視察しました。

蒲生氏郷公や福島の復興支援を通じた「ご縁」を再認識しましたので、教育旅行などの観光や鉄道の利用促進への高校生同士のサミットなど、これからの交流等につなげてまいりたいと思います。

 

サミット終了後に、福島県の復興支援に関わった「滋賀県職員の寄せ書き」を、鈴木福島県副知事にお届けしました。

手交させていただく際、胸にグッと迫るものがあり言葉に詰まりました。

 

福島県はこの11年で23万人以上も人口が減少しているそうです。除染が進み規制が解除されても人がまちに戻って来られない現実もあるそうです。震災の影響は広く深く、復興は着実に進んではいるものの、まだまだ道半ばだと実感しました。

 

福島県出張中に誕生日があり、一つ齢を重ね51歳になりました。

 

「福島を忘れない」

 

これからも被災地に心を寄せながら、皆さんと一緒に歩んでまいりたいと存じます。

 

いよいよ今週日曜日、6月5日。滋賀県甲賀市「かふか夢の森」を主会場に、『第72回全国植樹祭』を開催させていただきます。

天皇陛下はオンラインでご臨席され、大会会長を務められる衆議院議長はじめ農林水産大臣など来賓としてお招きいたします。規模は縮小されたものの、全国から森林林業関係者が来県されます。

 

県では琵琶湖環境部を中心に、全ての部局の協力体制をつくり、約1,300人の職員の皆さんの動員体制で直前の準備と当日の運営を行います。

 

琵琶湖をお預かりする滋賀県。「健康しが」、自然の健康の観点から、また、『やま・もり・里・川・湖(うみ)のつながり』を大切にする観点からも、その水源となる「やまの健康」を高めていこうとしています。

昭和の時代の植樹、平成の時代の育樹から、今、令和の時代、伐採と収穫、加工と利用、そして新たな植樹へ。

切って、使って、また植える。いよいよ再造林の時代に入っています。

これまでの長い年月と、その間の関係者のご苦労にも思いを馳せながら、「良き祖先」になるべく、未来へ「夢」を持てる植樹祭となるよう、頑張ってまいりましょう!

 

県の儀典長である前川知事公室次長が中心となり、てるてる坊主をつくってくれています。

お天気になりますように。みんなでお祈りしましょう!

 

どんどん暑くなり、湿気も増える6月。

栄養と休養を十分に摂りながら、今日も、今月も、「働くこと」を楽しんでまいりましょう!