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ともに歩めば、春、遠からじ!

2月になりました!土や水、空や風、草木など、寒さの中にも「春の気配」が感じられるようになりますね。

今、知事室にスキーのモーグル界の日本のエースでいらっしゃいました伊藤みきさんが訪ねてくださいました。MLGsの広報大使の第一号になっていただきました。伊藤みきさんありがとう!スキー・モーグルのトップアスリートとして世界の山々を転戦されていて、雪が年々少なくなってきていることを感じていらっしゃったそうです。今後の発信に期待したいと思います。

また先程の定例の知事の記者会見で、琵琶湖の全層循環が先月下旬の調査で確認されたことを報告させていただきました。お預かりしている琵琶湖が春の深呼吸をしていることを確認することができて、ひとまずホッとしています。

 

新型コロナウイルスとの付き合いはもうすぐ2年になります。

先月からはオミクロン株の感染急拡大による『第6波』に向き合っています。連日、過去最多の新規感染者が確認・報告される、厳しい状況が続いています。

現場の最前線で県民のためにご奮闘いただいている皆さん、業務継続計画(BCP)に基づいて部局を越えて応援していただいている皆さん、また職場で応援職員の分もカバーしていていただく皆さんに、心から感謝いたします。

これまでの教訓や経験を活かして、準備してきたことを機能させ、かつ、オミクロン株の特性を踏まえて、県民の皆さんの不安に寄り添い、大切な一人ひとりのいのちと暮らし、私たちの社会を守る取組を完遂していこうではありませんか!

 

先月、「学んだこと」として、14日に実施されました「滋賀県災害対策本部運営訓練」があります。大津市で震度7、高島市・草津市で震度6強を観測した、との想定のもと、「シナリオなし」で行われました。時々の、種々諸々の指示や確認、各部局等とのやりとりを、外部評価員に見ていただき、評価や指導も受けました。

必要な情報を収集し、チーム単位で機能させるために、知事である、本部長である私が前面に出過ぎることの問題点を指摘されましたし、この規模の大地震が発生した場合、もっと甚大な被害が発生するであろうことや、初動を担う職員の参集が困難であることなど、もっともっと現実的な想定に基づく訓練を積み重ねる必要性を痛感いたしました。

また、支援に入ってこられる国との連携、被害を受けた市や町への県職員の派遣、メディアとの関係など体制づくりの面での課題も浮き彫りになりました。

170年前の江戸幕府末期の嘉永6年(1853年)ペリーが来航した頃、コレラの感染がまん延して社会不安が広がったそうです。

その翌年の安政元年(1854年)東海・南海大地震が発生。またその翌年の安政2年(1855年)江戸でも大地震が発生し、当時の日本列島は飢饉と感染症、そして相次ぐ地震で壊滅的な被害を受けたそうです。

感染症禍のさ中に大地震が起こることも十分可能性があることは歴史も証明しています。

1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災はじめ、これまで起こった震災等を教訓としながら、また今回の災害対策本部運営訓練を通じて分かったことなどを検証しながら、さらに感度やアンテナを上げ、災害対応に関する意識と知識、そして組織を高める取組を強化していきたいと思います。

 

先月あった【嬉しいこと】を二つ紹介します。

一つ目は、1月19日大津市在住の今村翔吾さんが、作品『塞王の楯』で、「第166回直木賞」に選出されたことです。

この『塞王の楯』は、戦国時代の近江が舞台となり、石工の石積みで有名な穴太衆と鉄砲鍛冶で名の知れた國友衆が争い駆け巡る様子を描いた渾身の大作です。この今村さんのご受賞を契機として、戦国・近江にまつわる文化や文化財を磨き、観光などで伝える取組もつくっていきたいと思います。

 

二つ目として、1月11日には、滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合の皆さんが、SDGs行動宣言をされ、その取組内容を発信してくださいました。

2030年までに、旅館やホテルなどの宿泊施設で使われるアメニティのプラスチックごみをゼロにすることや、滋賀県産食材の使用量を50%以上にすることなどに挑まれます。

目下、コロナ禍で苦境に立たされていらっしゃる宿泊業界ですが、未来を見据え、「環境と観光の共生地」を目指して高い志を持って取り組もうとされていることを心強く思いました。一緒に頑張っていきましょう!

 

コロナ対応あり、予算や人事あり、そして議会あり、で、今年の2月も忙しくなりそうです!

体調管理にいつも以上に気を配り、隣の人が何をしているかにも十分心を配って、力を合わせて頑張っていきましょう!