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波も、山も、谷も、嵐も。みんなで乗り越えていこう!

皆さんおはようございます!

令和3年もはや10月。10月1日、今月の知事談話メッセージを届けます。今月のタイトルは、波も山も、谷も嵐も、みんなで、乗り越えていこうというものです。各部局や各担当で担っていただいている皆さんのお仕事に敬意を表し、また感謝を申し上げたいと存じます。

山や野の、木や草葉も色づき始めます。琵琶湖はじめ県内各地に渡り鳥が越冬のため飛来する「秋本番」に入ります。収穫の秋、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、・・・。皆さんはどんな秋にしますか?ちなみに、私は、「読書の秋」にしたいと思っています。

「10月14日:鉄道の日」もありますので、元鉄道員の知事として、「鉄道復興の秋」にせねば、とも考えています。

 

今日は、これから、県議会常任委員会も開催されますので、短く2つ。

まず、1つ目は、昨年来、職員の皆さんにもご苦労かけ、ご協力いただいております、「新型コロナウィルス感染症」について、申し上げます。

8月には、連日過去最多を更新し、一時は200名を超える新規感染者が確認されるなど、早くて高い強烈な「第5波」に襲われました。正直、私自身、「この先、どこまで?どうなる?」と不安にかられる時もありました。営業時間の短縮や酒類の提供禁止など前例のない要請をせざるを得ない厳しい夏でしたが、おかげさまで、なんとか乗り越えることができ、昨日9月30日をもって「緊急事態宣言」が解除されました。

この間、厳しい措置にご協力いただいた県民の皆さん、大切な命を守るために懸命にご奮闘いただいた医療関係者や保健所の皆さん、ご協力いただいたすべての職員の皆さんに、心から感謝の心を送りたいと思います。それぞれが感染対策に気を配りながら、日々目まぐるしく状況が変化する中、県民の皆さんのために県庁が一丸となって対応してこれたことを、私は「誇り」に思います。

8月には感染者が急増し、自宅で療養される方の対応が必要となりました。そのような中、職員の協力を集めて、市町やサポートナースの皆さんのご協力も得て、各保健所の体制を強化して対応にあたるとともに、容体が急変する方を一時的に受け入れるため、危機管理センターの1階に「見守り観察ステーション」を開設しました。

ワクチン接種では、市と町が進める接種を支援しながら、県も職域接種を始めるとともに、南北2ヶ所で「広域接種センター」を開設して、接種を進めてきました。9月3日からは若者向け夜間枠を設置、9月27日からは受験生と就活生向けの優先枠を設置したほか、妊婦の方向けのワクチンも優先配分するなど機動的な対応を積み重ねてきました。

今回も協力金支給チームのチームワークは見事でした。営業時間短縮の要請に応じてくださった事業者の方々への協力金を少しでも早くお届けしようと、早期給付の実施、各種支出事務、コールセンターでの問い合わせ対応などに多くの職員が対応してくれました。

もちろん、これらの他にも、それぞれの持ち場で現場の皆さんが頑張ってくださったおかげさまで「今日」があります。

コロナ対策以外にも、県民のために必要な通常業務も継続しながら、こうした取組を矢継ぎ早に推進・実現していくことは、決して容易なことではなかったと思いますが、県庁全体がチームになって対応することができました。これらの経験を通じて培った力を、これからの仕事に生かしていきましょう!

今日からは、県立施設の休館等の対応は解除、湖岸緑地等の駐車場のご利用を再開、飲食店等の営業も制限のない状態に戻りますが、「ステージ2」への移行が確認されるまで、都道府県間の移動等も不要不急のものは控えていただく、会食はいつも一緒にいる人と認証店で、などの要請をしています。少し肩の力を抜いて、基本的な感染防止対策を徹底しながら過ごしていきましょう!

次の波が、起こらないことを祈り、気をつけつつも、また再び感染が拡大することも予想されています。医療・検査・療養体制の拡充はじめ、ワクチン接種の推進とともに接種や陰性を確認した活動や営業の継続など、滋賀県として、より知恵のある対応がとれるよう、しっかりと備えていきたいと思います。

 

2つ目。10月は「近江の地酒もてなし普及促進月間」です。水あり、米あり、街道あり。滋賀県・近江は、古くから酒どころとして知られ、栄えてきました。近江商人は赴く先々で醸造業も営み、それぞれの地域発展の礎をつくるとともに、濁り酒しか作れなかった東北地方に、澄み酒の作り方をもたらしたのは近江商人だと言われています。

近江米、近江牛、近江の茶、湖魚とともに、滋賀県の自慢の産物でもあります。酒米の生産はじめ、ふなずしなどの発酵食品など郷土料理や、信楽焼などの酒器、お祭りなどの文化観光を振興するテーマにもなります。平成28年3月には、県議会で、「近江の地酒でもてなしその普及を促進する条例」が制定されました。県庁には「地酒担当」の職員がいます。工業技術総合センターに整備した機材を活用した「醸造技術」向上支援にも期待しています。

その一環として、今年も、明日10月2日(土)19時30分から「1万人乾杯プロジェクト」が実施されます!

今年も残念ながらオンライン開催となりますが、県内の酒蔵のお酒がブレンドされ、特別なお酒も販売されています。私も購入して、いただきましたが、今年の味は爽やかで、フルーティーで、とても気に入りました。コロナ禍で我慢せざるを得なかった、膝を突き合わせた交流や観光を、地酒も楽しみながら、少しずつ再開していけるよう、その契機となることを期待しています。

 

それ以外にも、10月は、

○びわ湖水源のもりづくり月間、

○滋賀の“ちいさな企業”応援月間、

○食品ロス削減月間、などでもあります。

この機に啓発強化、取組促進など努めていきましょう!

 

以上ですが、季節の変わり目、体調管理に気をつけながら、今月も笑顔で一緒に頑張りましょう!