皆さん、こんにちは!5月も一週間が経とうとしています。湖国の街の軒先では燕の営巣、湖岸の水辺ではフナや鯉の産卵など、次の世代を育てる営みも盛んに行われています。薫風に揺れる新緑が爽やか。麦に穂が実り色づき始め、トマトやきゅうりなど夏野菜の苗もぐんぐん伸びるこの頃ですね。「次の時代への息吹」が感じられるこの季節が、私は大好きです!
今年も、新型コロナウイルスと付き合い、闘うゴールデンウイークとなりました。休みの期間も、医療や福祉、入院調整、湖岸の公園の見回りや呼びかけなど、県民の皆さまのいのちと暮らしを守るために仕事をしてくださったたくさんの皆さまに、心を寄せたいと存じます。
市町等と連携したワクチン接種の促進、そのための更なる人材確保など、新たな対策も加わってきます。すでに様々なご対応やご協力をいただいておりますが、コロナ後の滋賀の地域社会を展望しながら、看護人材の掘り起こしなど、この期に、もう一段、部局を越えて県庁一丸の体制強化を行うこととし、庁内で協議を進めていきます。
さて、今年度も一か月が経過いたしました。新年度の新しい職場、新しい役職や立場、新しい仲間はいかがですか?人事異動で新たな仕事に取り組んでいる皆さん、調子はどうですか?特に、4月に入庁された新規採用職員の皆さん、滋賀県庁での公務員としてのお仕事は、軌道に乗りつつあるでしょうか?
長いコロナ禍の中、自動車税などの税務や出納閉鎖など、この時期に集中する大切なお仕事をはじめ、皆さんの業務も重なりストレスも多いことと存じます。それぞれに、自分のリズムを持ち、保ち、整えて、無理をせずいきましょう!
先月、新年度初の挨拶で、私は「人間であること」「人間を大切にする滋賀県庁をつくろう!」と呼びかけました。「人間であること」当たり前のことなのに、知事はなぜ?とのお声をいただいています。
皆さんと一緒に仕事をさせていただきながら、の、私自身の「率直な思い」を述べたつもりです。
「今、縁あって、一緒に仕事をしていること」を大切にしたいと思いますし、みんな人間ですから、「喜怒哀楽や、得意不得意があること」「良い時、良くない時」を前提に、支え合って仕事をしていきたい。また、せっかく、言い換えれば、嫌でも、時間と空間を共有するのだから、「人とひとの間をより良くするための心遣いやひと手間を、お互い工夫し努力してみたい」と思っています。
ただ、その一念なのです。
自戒、自らの戒めとともに申し上げますが、「私たちの若い頃は・・・」とか、「言わなくてもわかるだろう・・・」は通じない!と悟ったほうがいいのでしょう。私はその効用を否定いたしませんが、夜の時間外の一杯飲みや懇親会がないことを前提にしたマネジメントとチームビルディングに挑むチャンスでもあります。「四十にして惑わず」の不惑以上の年代の皆さん、ともに悩みながら、取り組んでいきましょう!
話題は変わりますが、今月5月は、「消費者月間」です。「消費」や「消費行動」に着目した施策や、消費者とともにつくる新しい滋賀・琵琶湖に可能性を感じています。消費者基本法の前身である「消費者保護基本法」が昭和43年5月に施行され、その施行20周年であった昭和63年から、毎年5月を「消費者月間」と定めて、啓発やセミナー等を重点実施しています。
今年度は「“消費”で築く新しい日常」が統一テーマ。
私たち消費者一人ひとりが、新しい日常においてより良い消費者行動について考え、自分のことだけでなく、社会や世界、未来のことを考えた消費行動や、急速なデジタル化の進展など社会情勢の変化に適切に対応することができる「きっかけ」としていければ、と思います。
半世紀前、汚されてしまった琵琶湖のために、私たちの母や父、若い職員さんであればおじいさんやおばあさんが展開された「せっけん運動」もそうでした。SDGsやマザーレイクゴールズ(MLGs)の達成のためにも、地産地消「おいしがうれしが」や、自然の健康のための「やまの健康」も、「シガリズム」という新しい観光ニューツーリズムも、そして、「CO2ネットゼロ」への歩みや、レジ袋の削減、食品ロスやプラスチックごみを減らすためにも、私たち一人ひとりが日々生きるために、生活の中で繰り返し行う「消費」を通じて、その「消費」をより良く変えることで、そのための仕組みをつくることで、「続く幸せ」があるのではないでしょうか?
一緒に考える5月にしましょう!
夏の暑さに耐えられる体力もつけながら、今月も一緒にがんばりましょう!