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紡ぎ、つなごう、未来への一歩を。

皆さん、おはようございます。今日から2月になりました。

連日、新型コロナウイルス感染症対策、お疲れさまでございます。滋賀県でのこのコロナウイルスとのつき合い、闘いは1年を超えました。

保健所や、医療の現場で働く皆さん、疫学調査や健康観察をしてくださる皆さん、病床の確保、入院の調整、宿泊療養施設の運営、県民の皆さんからの相談対応など、日々、懸命に現場で対応していただく皆さんに心から感謝いたします。また、各所属で業務を見直し、全庁で部局を超えて応援体制をつくって、ご協力いただく皆さんの存在を心強く感じています。本当にありがとうございます。

感染状況も、まだ予断を許さない状況ですが、ワクチン接種に向けた準備も本格化してまいります。県内の市や町、医療関係者の皆さんと力を合わせて、この体制をつくっていきたいと思います。

 

うれしいお便りを一つご紹介します。

知事への手紙として、年明けの1月6日、メールで届いたものです。

読みますね。

 

お礼。

1月4日に市民病院のセブンイレブンに入ろうとしていたところ、縁石に乗り上げてしまい、前にも後ろにも動けなくなって困っていました。

少し渋滞が起こり始めて焦っていたところ、反対車線に1台の車がとまり、こちらに向かって声をかけてくれる方がいました。

その方は、私がハンドルをどっちに切っていいのかわからずあたふたしているのを見かねて運転を代わってお店の駐車場まで入れてくださいました。

お礼をしたいというと、県の職員なので、困っている人を助けるのは当たり前なので、お礼は要りませんとおっしゃいました。

県の方からも、困っている人がいたら助けるようにといつも言われていると。

心が温まる思いで、どこに感謝の気持ちを伝えたらいいかと、場違いかなあと思いながらここに書き込むことにしました。

知事や県の職員の方々の思いに、本当に助けられました。

娘も、すごいね、こんなふうに助けてくれるなんて、滋賀県にずっと住みたいねと言っておりました。

本当にありがとうございました。

 

というものです。

知事への手紙もたくさんいただくのですが、こうしたお礼やお褒めの言葉は、ほんのひと握りです。

でも、とてもうれしいですね、励みにしたいと思います。

 

さて、各部局で議論、検討、編成をしていただいた令和3年度の予算ですが、知事査定を経て、予算案として、それらを実行する組織体制とセットで、間もなく公表させていただくべく、現在最終準備を進めています。

コロナで揺さぶられ、先行きが見通せない状況もありますが、この感染症を経験しているからこそ痛感している課題を克服し、同時にこうした状況下で実感している滋賀の強みや可能性を伸ばす取組を構築する「一歩」を表現していければと考えています。

特に力を入れていかなければ、また入れていきたいと考えている取組の柱に、滋賀の「未来とつながる一歩」としての琵琶湖発グリーンリカバリーがあります。

昨年来、表明しております「しがCO2ネットゼロ」の取組を、もう1段、引上げて、県民の皆様方と一緒に取組をつくり、進めていきたいと思います。

先般、JAしが女性協議会の皆さんと意見交換をさせていただいたときに、役員の皆さんが口々におっしゃっていたのは、私たちや私たちの先輩が、以前、石けん運動に取り組んだと。そのときのDNAがしっかりと根づいていますと。その経験を生かして、これからも頑張りますと、繰り返しおっしゃっていらっしゃいました。

琵琶湖を真ん中に、自然を大切に思う気持ちがあらゆる組織に脈々と受け継がれているんだなあということに胸を熱くいたしました。

地球やCO2ネットゼロに対する思いも、紡ぎ、つなぎ、様々な取組に反映させていきたいと思います。

滋賀県庁の全ての部局の、全ての仕事を、このCO2ネットゼロとひも付けて、何ができるだろう。この会議でどれだけのCO2が生み出され、この森林整備でどれだけのCO2の吸収が出来ているんだろうか、などなど、いろんな場面で、それぞれの人が考える取組を促していきたいと思います。

琵琶湖といえば、「うみのこ」。報道やSNSでも繰り返し取上げられていますが、うみのこカレー、うみのこの旧船を琵琶湖博物館に展示することを記念して、セブンイレブンさんと共同でうみのこカレーを開発し販売していただいております。

大変好評ですね。私も食べましたけれども、とても野菜の甘味があり、とてもカレーの風味が濃厚で、おいしかったです。

私はうみのこに小学生のときに乗ったことはありませんけれども、このうみのこに思い入れを抱く方々と、うみのこをきっかけに、琵琶湖や滋賀県を思う方々とのつながりをつくる、そういうものになればなあということで期待をしております。

教育委員会の担当者の皆さんが、大変でしたね。うみのこをつくる。また、その工事が遅れるなどなど、大変なことがあった中を乗り越えて、こうして明るい取組もつくっていただいたこと、記者発表のときの担当の方の晴れやかな笑顔が何とも印象に残っております。

 

どうか皆さん、このコロナウイルス感染症対策、いろいろと大変なこともありますが、力を合わせて頑張っていきましょう。

だんだん春の兆しも見えてきたように思います。

私たちはおかげさまで、この滋賀県という大変すばらしい場所に住み、そして一緒に働き、未来のための仕事を遂行することができる。このことに誇りを持とうではありませんか。

困難な仕事もありますが、頑張ってやれば先が見える。先が開ける。そして、チャレンジすれば、そのことに多くの方の共感の輪がつくれる。

ぜひ、今月も未来につながる一歩を皆さんと一緒に踏み出せることを楽しみに一緒に仕事をしていきたいと思います。

まだまだ寒い日も続きますが、健康に気をつけて、この年度も残り2か月、仕上げに向けて頑張っていきましょう。

これで、今月の知事談話を終わります。