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風を入れよう!風を感じよう!(ようこそ 中條 絵里副知事!)

職員の皆さん、おはようございます。

長かった梅雨も明け、ようやく夏本番ですね。

お盆のある8月は、旅立たれた人や、ご先祖を思うと同時に、戦後75年、改めて平和を希求するときでもあります。

 

本日と17日、県庁子ども参観日ということで、職員の皆さんの子供たちが県庁に来てくれています。

この放送を聞いてくれているでしょうか。お母さん、お父さんの職場をじっくり見て、どう思いましたか。滋賀県の仕事、おもしろそうだなあと感じましたか。後で、知事室で聞かせてください。

 

まず、新型コロナウイルス感染症対策について申し上げます。

連日、対応に当たる職員の皆さん、本当にご苦労様です。このテーマこそ、行政、県の出番です。一緒に頑張りましょう。

滋賀県の状況は、3月は7人、4月は88人、5月が5人、6月が1人と推移し、7月は70人、8月は、この2日間で13人ですので、まさに第二波の中にいるといえます。想定より早く来ました。

県民の命を守るため、感染のピークを低く抑えられるか、かつ、遅くできるかが勝負です。

 

現在のステージ判断は、自粛や休業により活動を大幅に制限する特別警戒の一つ前、リスクに応じた対策を講じていく「警戒ステージ」です。

県民の皆様の命と暮らし、人権を守る観点から、県庁一丸となり、対策と体制を強化していきます。

今年度の業務について、もう一段の見直しを行うことといたします。

県内でのクラスターの発生原因等も分析し、改めて、新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項に基づく、協力を要請しています。

 

県民の皆様には、手洗いの励行、マスクの着用、人との距離、三密回避など、基本的な感染予防対策を徹底していただくこと、会食や飲み会、共同生活の場において、一層注意していただくこと、免疫力を保ち、高める生活習慣を実践すること、体調がすぐれない場合は、自宅で休養し、人との接触を避けること、症状がない場合も、感染していて感染を広める可能性があることを意識して行動すること、ここからが大事ですが、利用する施設やお店等の感染防止対策を確認していただき、対策が取られていない施設の利用を避けていただくことなど、ご協力をお願いしています。

私たち職員もしっかり肝に銘じ、行動しましょう。

 

また事業者の皆様には、業種別に示されている、感染拡大防止のためのガイドラインに基づく感染防止策を講じていただくとともに、利用者、お客様への協力依頼の徹底を、また、LINEで手軽に加入できる「もしサポ滋賀」の導入とあわせて、感染予防対策実施宣言書の店頭等への掲示による利用者への周知を要請しています。

県の所管部局ごとに業界・団体等へ、再度、周知徹底してください。

 

感染症法第16条に基づき、感染拡大防止の観点から、店名の公表、お店の名前の公表も、昨日初めて行いました。

医療面では、計画に基づき病床を増やし、軽症者等のための宿泊療養施設を再起動させるなど、医療提供体制も増強していきます。

医療や介護の現場等、感染や蔓延をより徹底防止する必要がある施設等で働く人たちの検査についても、症状により迅速に行える体制を整えていきます。

医療や介護などの現場においては、県民の命を守るため、日夜、懸命にお取り組みいただいています。

心から敬意を表し、感謝すると同時に、必要な体制をつくるため、ともに努力していきます。

 

私は今、3月から5月にかけて行った対策に、より学んだ行動、より賢い対策を、県民の皆さんと取っていきたい、つくっていきたいと考えています。

この時期であれば、帰省やお墓参り、親戚や同級生との交流などもあるでしょう。私たちが生きて暮らしていくために必要かつ大切な社会活動、買い物や観光などの経済活動、スポーツや文化を楽しむ活動などを、感染予防、拡大防止対策をしっかりと講じながら続けていくためにも、今こそ、「滋賀らしい生活三方よし」を確認、そして実践していこうではありませんか。

 

同時に、私たちは一人ひとりの人権や個人情報を大切に守ります。感染拡大防止や、知る権利との兼ね合いで、難しい調整や判断も求められますが、滋賀県行政の見識と手腕が問われるテーマです。

 

さて、今月のテーマは「風」です。

滋賀県に吹く風を感じてください。猛暑の折、木陰に吹く風の心地良さは格別ですよね。

私は朝の風が好きです。琵琶湖や周囲の山々から吹いてくる風を感じることで、知事として活動する活力の源をいただいています。

国政に身を置いているときは、風は受けるものではなく起こすものと息巻いておりましたが、最近は、それぞれの時間や空間、人と人との間の温度や圧力の違いから生じる空気の流れ、すなわち風に関心があります。

すき間風も、時には必要かもしれません。自分自身の日々の生活に、それぞれの職場に風を入れてみてください。密を避けるため、換気のための風は大切です。

新しい習慣でも良いです。新しい仲間も良いですね。

今日から、私たちの滋賀県庁に、新しい副知事、中條絵里さんをお迎えし、本日、初登庁されました。

先ほど知事室において、辞令の交付をいたしました。せっかくの機会ですので、ここで紹介いたします。中條副知事です。

 (中條副知事あいさつ)

皆様、おはようございます。

ただいまご紹介いただきました、8月1日付けで副知事を拝命いたしました、中條絵里と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

今日は、皆さんにご挨拶ということで、少しお時間を頂戴いたしました。

 

滋賀県に来るまでは、厚生労働省で勤務をしておりました。厚生労働省では、障害のある方や高齢の方を含めた、様々な方々の働く環境の整備や、国と地方自治体とが連携して行う雇用就業支援などの仕事を経験してまいりました。

中でも、仕事と育児や介護との両立支援、具体的には男性の育休取得の推進等が印象的な仕事でございました。

 

自治体での仕事は、東京都庁での勤務に続いて2回目でございます。

安藤元副知事や、健康医療福祉部でお世話になった厚生労働省職員からは、滋賀県はとても良いところだと聞いておりまして、また、滋賀県から厚生労働省に来られている職員の方とも、大変懇意にさせていただくなど、今回のご縁を大変うれしく思っております。

豊かな自然環境、歴史、文化、そして、近江商人をはじめ、数多くの人材を輩出してきた、この魅力あふれる滋賀県の副知事としてお仕事ができることを、大変光栄に思うのと同時に、その責任の重さをかみしめているところでございます。

 

知事からは、これまでの経験を生かし、雇用・労働の問題、教育・福祉、多様な人材の活躍推進、子育て支援、産業振興などに力を発揮してほしいとのお言葉をいただいたところでございます。

県職員の皆さん、市町、関係団体、県民の皆様、多くの方からお話を伺って、できる限り現場を訪れたいと思っております。

西嶋副知事は、滋賀県政を隅々まで知り尽くしておられる方です。

私には外からの視点、また、国との協議、調整といったことが期待されているというふうに考えております。

西嶋副知事と二人三脚で、三日月知事をお支えし、微力ではございますが、県政の発展に尽力してまいりたいというふうに考えております。

 

県政を動かしているのは、職員の皆さん、お一人お一人です。皆さんの目指すところが実現できますよう、また、新型コロナウイルス感染症対策など、県政の重要かつ困難な課題に対して、私も一緒に取り組んでまいりたいというふうに考えております。

皆さんと一緒に働けますことを大変楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

滋賀県の新しい風、中條絵里副知事です。

職員の皆さんには、このご縁に感謝して、温かく迎えて、接していただくように呼びかけます。

さあ、今月も忙しくなりそうです。しっかり食べて寝て、力を合わせて頑張りましょう。

少し長くなりましたが、これで終わります。