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美(うるわ)しの滋賀、明るき滋賀を次世代へ

令和2年、2020年も、早いもので7月になりました。今日7月1日は、「びわ

湖の日」です。

今日から、プラスチック製レジ袋が有料化されます。びわ湖や自然のため、SDGs達成と次世代のために、私たちができること、やるべきことを常に考えて行動していきましょう。

今朝、大津地区の「びわ湖を美しくする運動」の清掃活動に、野洲のおっさん

らと一緒に参加しました。おかげさまで、今日は湖岸のごみは少なかったのですが、湖面にペットボトルが浮いていたり、湖岸に侵略性外来水生植物のナガエツ

ルノゲイトウがしぶとく繁殖していたり、肉厚なブラックバスやブルーギルが

釣り上げられている光景を目の当たりにして、びわ湖の今日的な課題を感じる

ひとときでもありました。


今日は、琵琶湖条例施行から40周年の節目に当たります。

高度経済成長期に生活排水等でびわ湖は汚染され、赤潮が発生しました。多くの県民が立ち上がり、石けん運動が起こり、富栄養化防止のための条例が全国に先駆けて作られました。その施行からもう40年も経つんですね。子どもの頃、母が洗濯する時に、「滋賀県ではびわ湖のために粉石けんを使わなあかん。」と教えてくれたことを思い出します。
 この間、水質改善に向けた様々な対策等が進展し、功を奏し、今年初めて北湖の全窒素の数値が基準を下回りました。


 この40周年の節目に、マザーレイクフォーラム運営委員会は、ハッシュタグキャンペーンとして、“びわ湖との約束”メッセージの募集を開始されました。伺いますと、この“びわ湖との約束”メッセージは、「10年後のびわ湖やびわ湖と関わる暮らしに向けて、楽しみたいこと、心がけたいこと、取り組みたいことなどを、びわ湖の未来へ送るメッセージとして言葉にしてもらい、集めるプロジェクト」とのことです。
 私が書いたびわ湖との約束は、「やまを健康にするかわを慈しむ四季、びわ湖の俳句を詠む」です。私自身その1人ですが、今年の春から夏、コロナウイルスとの闘いの中で、びわ湖を初めとする自然の中で癒やされ、励まされた方も多いのではないでしょうか。感染症が来ても、ありがたいことに、おかげさまで、私たちにはびわ湖あり、山河ありです。大切に守り、次の世代に引き継いでいきたいと思います。
 

次世代ということであれば、子どもたちに思いを寄せたいと思います。学校が再開され、子どもたちの声が地域に響き、笑顔が増えていること、心の底から嬉しく思います。
 しかし、今回のコロナ禍で、困難な状況にある子どもや人々がより困難な状況に追い込まれてしまっていることへも、私たちはしっかり寄り添っていかなければならないと考えています。
 

滋賀県社会福祉協議会では、滋賀の子ども緊急支援、滋賀の子どものほほえむ力サポート事業をスタートされました。この事業は、県民や県内企業等から募金を募り、困窮されている世帯の子どもたちが、ひととき、嬉しい気持ちになり、ほほえむことができる“あったかプレゼント”を届ける取組であると伺いました。
 滋賀県では、他にもたくさんの方々の御尽力でさまざまな支え合いの取組がつくられ、広げられています。本当にありがたく心強いことです。
 それぞれ関心を持っていただき、協力や参画できないか考えてみてください。
またそうした取組等、県民の皆様に広くお伝えいただきますようにお力添えをお願いいたします。


先月、本県の職員が官製談合防止法違反及び公契約関係競売入札妨害の容疑

で逮捕され、県庁内の職場が家宅捜索されるという事態が発生しました。

私は一人ひとり全ての職員を信じています。今回の事態にとても驚きましたし、

職員が逮捕されたこと自体を残念に思います。関係者、県民の皆様に多大な御心

配をお掛けしていることを深くお詫びしなければなりません。捜査中ですが、事

実であれば極めて遺憾なことです。

職員の皆さんには、常に、コンプライアンス意識を強く持ち、保ち、日々一つ

ひとつの職務を遂行していただいているところですが、コロナの影響で止まっていた事業等が進み出す頃でもあるでしょう。予算や工期、体制の制約等もあるかもしれません。今一度、私たち職員一人ひとりが原点に立ち返り、県民の負託に応え、全体の奉仕者として、誠実かつ公正に職務を遂行することを固く誓い、県政の推進に力を尽くしていきましょう。
 

最後に、先ほど、知事室に滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さんがお越しになり、今年のイナズマロックフェスは西川さんの50歳の誕生日である9月19日にオンラインで開催されることを発表されました。「苦渋の決断であったけれども、意志のあるイベントとして今年も繋げていきたい、ライブハウスなど厳しい状況に置かれている方々や、医療や介護、福祉の現場、生産の現場で頑張っていらっしゃる方を応援したい。」と熱く語っていただきました。
 また、来年2021年9月には、烏丸半島で昨年までと同様のライブイベントをぜひ開催したい、と日程も公表していただきました。これから県内のいくつかの市を回られ、コロナ禍で困られている方々のお声を聞きたいともおっしゃっていました。

ジャパネットタカタのテレビショッピングで、近江牛等を販売する機会を作ってくださったり、折に触れ、滋賀県のために御尽力いただく西川さんの今回の挑戦を私たちみんなで応援していこうではありませんか。


おかげさまで、今は少し落ちついた状況ですが、新型コロナウイルスとの付き

合いや闘いは、この7月も、これからも、注意しながら続けていくことになります。西川さんがドラマで語っていらっしゃった言葉を借りれば、「自由は不自由」なのかもしれません。

どんどん暑くなる7月、暑さとコロナ、不自由さに負けず、力を合わせて頑張

りましょう。