農家数の減少や土地持ち非農家の増加、農村人口の減少、米価の下落など、水田農業を取り巻く状況が大きく変化する中、持続性・発展性のある地域農業と活力ある農村集落への再構築を図ることが必要です。
そこで、集落の住民みんなが現状や課題を認識し、地域の実情に応じた農業・農村の目指す姿を描き、その実現に向けた活動が展開できるよう、その話合いを促進するための県や市町、JA等関係機関・団体の職員、地域のリーダー等向けの「手引書」として、『地域農業戦略指針』を作成しました。
「担い手、小規模農家、土地持ち非農家、地域住民がともに支え合い、集落の農地がしっかりと守られ、人々が生き生きと生活している」姿を目指します。
大きく、次の2つの『姿』をともに実現できるよう目指しています。
【農業の持続・発展】
担い手が、集落との結びつきを強め、力強い農業経営を展開し、集落の農地が守られています。
【活力ある農村】
地域住民が一体となった水路や農道等の管理作業が行われ、多くの人が集落行事に参加し、人々が活気に満ちています。
また、農村の地域資源を活用した特産物の生産や6次産業化の取組、都市部との交流活動で、集落がにぎわいを見せています。
地域農業戦略指針は、平成27年3月に初版を、令和3年10月に追録版を発行しました。
初版、追録版とも、大きく、次の3つの章で構成されています。
第1章.目指す農業・農村の方向
第2章.集落での実践に向けた取組
第3章.実践のための手引き