~湖魚が産卵・成育できる水田環境を取り戻そう!~
琵琶湖は、日本最大の面積を誇り、豊富な水産資源にも恵まれた湖です。
そして、この琵琶湖の周辺に広がる田んぼは古来、豊かな琵琶湖のいのちを育む役割を果たしてきました。
琵琶湖の固有種であるニゴロブナは、下図のような生活史を有しています。
秋から冬にかけて琵琶湖の深いところで過ごしていたニゴロブナは、春になると産卵のために琵琶湖の浅瀬や湖辺の田んぼを目指します。
田んぼは、水温が暖かく、稚魚のエサとなるプランクトンが豊富であるため、産卵や稚魚の成育にとても適したところなのです。
このことから、田んぼは魚の赤ちゃんにとって心地よい“ゆりかご”・・・田んぼは「魚のゆりかご」と言えるのです。
田んぼの中で産卵するフナ
(田んぼに入るとすぐに産卵します)
人工魚巣に産み付けられたフナの卵
産み付けられて2日から3日後に卵が孵化します。
田んぼの中で泳ぐ稚魚。
(孵化した稚魚は田んぼの中で成長して、田んぼから水を流すときに琵琶湖に移動します。)