当協議会では参加機関相互の連携を深め、相談実務のスキルアップを図るため、合同の研修の機会を設けています。
滋賀県人権相談ネットワーク協議会には、現在、51の国、県、市町等の関係機関が加盟しており、各相談窓口では、人権に関わる事で悩んでいる方に寄り添い相談対応をしています。しかし、相談業務を続ける中で、相談者に寄り添って対応をしたつもりが、相談者を怒らせてしまったり、なかなか解決ができなかったりと、相談員自身が悩んでしまうようなこともあります。
そこで今回は、聖泉大学副学長 髙橋啓子さんを講師にお招きし、相談員の言葉を相談者はどのように受け止めているのかという視点から、相談の進め方や支援の仕方について考え、今後の相談業務に役立てる講座を開催しました。
講義の後は、具体的な相談事例をもとに、相談者の主訴を引き出し、適切な支援や対応につなげるために、何ができるか、どういった声かけをするとよいか等についてグループにわかれて意見を交換しました。
また今回は、検討する事例をよりリアルに想像しながらグループで話し合っていただけるよう、滋賀県立男女共同参画センターの方に協力をいただき、ロールプレイ形式で検討事例の実演を行いました。参加者は、実際の相談の様子を思い浮かべながら、適切な支援につなげるための様々なアプローチの仕方についてアイデアや意見を出し合い、理解を深めました。