第65回の新型コロナウイルス感染症対策本部員会議を開催いたしまして、5月8日から感染症法上の分類が5類に移行をされることを受けた対応等について確認をいたしました。
直近の感染状況は、4月に入ってから、それ以前よりも少し増加傾向があるということですが、重症化される方も少なく病床も安定的に運用できておりますので、ご心配なくお過ごしいただきたいと思います。
この間、長い戦いでしたけれども、ちょうど3年前のこの場で、こうやってカメラやペンを持つ皆様方に向かい合ったときの状況は、今でも強く覚えています。
「何が起こっていて、今後どうなるのか。私達はどうすればいいのか。」ということで、記者の皆さんやカメラマンの皆さんの目も、顔も怖く。そして向けられるご質問も非常に鋭かった、時には痛かった。
皆様方の不安が非常に大きかったということを、今でも覚えております。
わかったことを、また、やればいいことを少しずつ積み重ねて、できる限りわかりやすく、皆様方にお伝えしようということで努めてまいりました。
何より医療の現場、保健福祉の現場で感染症リスクに戦いながら、向き合っていただいた。
最初は物がなかったですね。マスクもシールドもガウンもなかった。
そういう中でも戦っていただいた方々、大勢いらっしゃいます。そういった方々のおかげでこの日を迎えることができました。
また、最初はパチンコ店、途中から飲食店そして様々な事業所で、休んでくださいとか、対策をとってくださいというお願いをすることもありました。
そういったことに疑問も持ちながら、ご協力いただいた方々、大勢いらっしゃいます。このことにも感謝したいと思います。
ただ、この5月8日をもって一つの節目を迎えますが、これで全て終わりではありません。
COVID-19、新型コロナウイルスがなくなったわけではありませんので、引き続きご本人の体調や体の状況に応じた対策を取っていただくことをおすすめさせていただきたいと思いますし、そういったことに資する情報を私達は引き続き提供していきたいと思います。
特に、感染の増加の状況ですね。こういったものは早めに掴んで、皆様方にお知らせをしていきたいと思います。
そういう意味で、次の波、新たな感染症に向けた対策も講じていきます。
窓口(「受診・相談センター」電話:077-528-3621 ファクシミリ:077-528-3638)は、24時間引き続き開設をいたしますので、いろんなご不安、ご懸念、遠慮なくお伝えください。
また、コロナ後遺症の外来も県立総合病院を初め、開設をしておりますのでこちらも症状のある方は、受診をしてください。
ワクチンにつきましても、高齢の方、基礎疾患ある方を初め、今後順次市町においても、次の接種の機会が作られていきますので、積極的な接種をお願いしたいと思います。
改めて、この間のご対応に感謝申し上げて、私のコメントにさせていただきます。
令和5年5月1日
滋賀県知事
三日月大造
これまでのメッセージは、新型コロナウイルスに関する滋賀県知事メッセージをご覧ください。