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緊急事態宣言延長の要請(令和3年9月8日)

コロナの感染状況は、減少傾向にあります。これは、ひとえに県民の皆様方のご協力のお陰様です。ワクチンにつきましても、9月に入って、2回目の接種を終えた方が40%を超えてきています。今月中には50%を超えられるだろうといういう見込みを持つことができそうです。

ただ、流行状況につきましては、新規陽性者が、まだまだ十分に下がりきっていないという状況です。一時期ほどの多さはないのですが、連日80人を超えて新規陽性が確認されています。医療のひっ迫は、まだまだ厳しい状況、医療提供体制の非常事態を脱せてないという状況にあります。病床の占有率は8割前後、また、自宅で療養いただく方も800人を超えています。幸い、重症者用の病床は、4分の1を使われているという状況で、現時点では保てておりますが、重症者、中等症、合わせた方々が、まだ70人を超えて、80人近くいらっしゃるという状況がございます。

医療のひっ迫状況も、まだまだ厳しい中にあって、人の動き・流れに関連する近隣府県の状況として、現時点、確認できるところでは、中京圏も近畿圏も隣接する府県等で、宣言が解除できる状況にはないということであります。8月下旬から9月にかけて学校が再開されてきておりますが、その影響等を十分見る必要があるということもございます。

そこで、緊急事態宣言につきましては、延長を要請いたしました。少なくとも2週間程度、延長していただくよう要請をいたしました。

その2週間ということにつきまして、感染のピークというものが8月25日ぐらいに確認できるということでございました。ピークに至るまでにかかった日数と、ピークから下げることができる日数とを勘案いたしますと、新規陽性者の場合、9月16日頃。そして、全療養者数につきましても、ピークは8月27日、そこに至る日数と、そこから要する日数とを分析いたしますと、9月20日前後になるのではないかという、感染症専門スタッフの指南もございました。本県といたしましては、なんとか2週間程度でこの状況を脱出できるよう引き続き取り組んでいきたいと考えているところです。

もし仮に政府において、この緊急事態宣言の延長が決定された場合、9月13日以降、ご負担をかけることは大変心苦しく思うのですが、外出・催事等、その措置・要請は引き続きお願いすることとなります。基本的には変更いたしません。最終、確認いたしますが、基本的には、外出・催事等、現在行っている措置・要請については、引き続きお願いすることになります。さらなる感染抑制に努めるとともに、できるだけ早く感染が収まった状況を作り出すとともに、段階的解除・緩和に向けた準備に入っていきたいと考えております。飲食店等、認証店舗を増やし、今後、まん延防止等重点措置に下がってきた場合の通常営業に向けた準備、ならびに宿泊・観光施設等につきましても、現在、県で用意しております補助制度を活用した感染防止対策の徹底等を図りながら、本格的にお客様をお迎えする準備を行ってまいりたいと考えているところです。

令和3年9月8日

滋賀県知事
三日月大造

これまでのメッセージは、新型コロナウイルスに関する滋賀県知事メッセージをご覧ください。

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