感染対策と社会経済文化活動との両立について（テキスト版）

おかげさまで新規の感染される方が減少傾向にございます。医療の提供体制は、大変厳しい時期もあったのですが、おかげさまで確保病床の占有率が50%を下回る状況を現時点で作り出すことができております。したがって、医療体制の非常事態は脱出したという状況だと思います。

とはいえ、まだ十分下がりきっていないという状況、クラスターが発生しているという状況がございますので、引き続き「警戒ステージ」にあるというステージ判断を存知いたしました。基本的な感染対策を徹底しながら、「いつも一緒にいる人と県内で過ごそう」、また「社会経済・文化活動と両立する過ごし方をしよう」ということでございます。

人流を見ていますと、特にゴールデンウィーク以降、休日の人の流れが増えている状況にございますので、「いつも一緒にいる人と県内で過ごそう」と改めて皆様方にお願いをしたいと思います。

また、「みんなで作る安心・安全店舗認証制度」を現在進めておりますので、ぜひこの認証を進めていただくと同時に、この認証されたお店で飲食を楽しむということにご協力をいただきたいと思います。

次の波に備えた取組を行います。ワクチン接種を積極的にさらに進めていくことと合わせて、現在、確保している病床については、引き続き当面の間、確保いたします。また、宿泊療養施設の第4のホテルを開設し、医療機能の強化を行います。

昨日も勉強会で、130名を超える方々に夜2時間ご参加いただきましたけれども、現場の治療の知見等を共有しながら、さらなる医療体制の強化に努めてまいります。また、重症者をしっかりと治療できる体制整備に努めてまいります。同時に、現場の保健所長からもございましたが、クラスター情報の共有を行います。

滋賀県では行っていませんでしたけれども、他府県で行われた飲食店等の営業時間の短縮、いわゆる時短、酒類の提供禁止、こういったことが感染対策上、どのような効果をもたらしえたのか、えなかったのか、こういうことについて、県として検証し、次の波の対策に生かしていきたいと考えております。

また、6月から8月末まで「県民・事業者集中支援月間」といたしまして、既にお認めいただいている事業予算を含め、来る6月議会にお諮りする補正予算を含め、できるだけ早く県民の皆さんにお届けできる体制を構築していきます。

また、この間、閉鎖しておりました湖岸緑地等の公園駐車場については、閉鎖を解除いたしまして、ご利用いただける状態といたします。

現在停止しております、「今こそ滋賀を旅しよう」「スポーツサイクルレンタル助成事業」につきましては、7月からの再開に向けて準備を進めてまいります。ただ、GO TO EATにつきましては、クラスターが発生している、また認証制度がまだ十分進んでいないことから、再開を留保いたします。

令和3年6月18日

滋賀県知事
三日月大造

これまでのメッセージは、新型コロナウイルスに関する滋賀県知事メッセージをご覧ください。