近隣府県への緊急事態宣言の延長を受けて（令和3年5月10日）

ゴールデンウィークが終わりましたけれども、先ほど確認したように、（陽性者数は）過去最多の更新が続いており、近隣府県も大変厳しい状況です。現在、滋賀県は警戒ステージですけれども、医療体制は非常事態にあります。確保病床の4分の3が占められており、重症者病床の3割が占有されている状況です。以前、4月末に申し上げたときよりも増床しておりますが、それだけ感染者が増えている状況にございますので、非常に厳しい状況にあると言わざるを得ないと思います。したがって、先ほど会議の中でもありましたように、警戒ステージから特別警戒ステージに移行すること、県独自の緊急事態宣言を発出することについて検討するよう、この対策本部で指示させていただいたところでございます。

なお、12日以降のことにつきましては、とりわけ年齢別の重症化率を見ていますと、この青いところが中等症、赤の斜線が重症化ということでございますが、中等症になる割合、重症化する割合が、特に30代・40代・50代が、第3波のときよりもほぼ倍増以上となっており、特に30代については以前よりも大きくその率が増えてきているという状況でございます。当然、60代・70代は、もっと高いレベルにありますが、特に若い世代の人たちの重症化や、基礎疾患がなくても軽症からも重症化するという、また家族内全員が感染するということもございますので、ぜひこれまで以上に注意・警戒した対策をお願いしたいと思います。

また、携帯電話の（位置）データによると、移動・往来につきましては、県民の皆様方にご協力をいただきまして、県内から県外に移動していただく方が、大きく減少しております。4月の休日に比べて5月は減ってきていますが、県内に来られる方々が、増えてしまっている状況にございます。このことに県民の皆様方のご不安もあるということでございますので、引き続き、残念ですが、湖岸の公園等の駐車場については、閉鎖を継続することとさせていただきます。

なお、前段に行われた午前中の全国知事会においては、短期で感染を抑制するためには、全国一斉の緊急事態の発令も検討すべきだということを提起させていただきました。しかし、簡単にはいかないということもあるのかもしれませんので、本県は本県としての独自の措置等も検討しながら、今週、特に山場になると思いますので、県民の皆さんと協力して乗り越えていきたいと考えております。

令和3年5月10日

滋賀県知事
三日月大造

これまでのメッセージは、新型コロナウイルスに関する滋賀県知事メッセージをご覧ください。