夏期には腸管出血性大腸菌感染症の発生が増加します。
夏期には、O157をはじめとする腸管出血性大腸菌による感染症の報告が増加します。
発生が増加する夏期において、感染を防止するために注意が必要です。
腸管出血性大腸菌感染症の特徴、予防ポイントを理解し、感染の予防をしましょう!
腸管出血性大腸菌感染症は、腹痛や下痢、血便(血が混じった便)を主症状とし、毎年夏を中心に流行しています。
この菌は、患者の便の中に存在し、強い感染力を持っています。そのため、排便後のおむつや便の処理、消毒、手洗いが不十分であった場合などには、少量の菌でも、容易に施設内で流行し集団発生を起こします。
また、動物の腸の中にも存在するため、菌が付着した食肉を生で食べたり、調理の際に加熱が不十分な場合には、食中毒事例として発生します。
県内の感染症情報については、滋賀県感染症情報センター【LINK】のホームページをご覧ください。
《予防策1.》
予防のためには、正しい手洗いが必要です。
石けんと流水で、洗い残しのないように手を洗いましょう。
乳幼児等のおむつの世話をされる場合には、その前後に特に入念に手を洗ってください。
《予防策2.》
食肉を生で食べることは避け、十分に加熱してから食べましょう。
また、その他の生で食べる食材(サラダ等)とは別に扱い、調理過程で菌が広がらないように注意しましょう。
まな板等の調理器具の衛生にも注意してください。
食中毒予防についてもっと詳しく知りたい方は、生活衛生課食の安全推進室「食の安全情報」へ
《発生時対策1.》
腸管出血性大腸菌による症状は、激しい下痢、血便から無症状まで、その程度は様々ですが、重症の場合には、腎障害(溶血性尿毒症症候群:HUS)を起こして死亡することもあります。早期診断・早期治療が、重症化を防ぎます。
腹痛や下痢が生じた場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
《発生時対策2.》
学校・保育園等の施設長は、「感染症の予防及び感染症の医療に関する法律」第5条に基づき、施設内の感染拡大防止のための必要な措置を講ずることとされています。
集団発生が疑われる場合には、速やかに管轄の保健所および主管課に相談してください。
《発生時対策3.》
医療機関では、本疾患の流行状況に留意し、腹痛や下痢(血便)の患者が受診した場合には、早期診断・早期治療に努めてください。
また、診断された場合には、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、ただちに最寄りの保健所に届出を行い、保健所の疫学調査、防疫活動にご協力ください。(法に基づく保健所の疫学調査、防疫活動にご協力ください。(法に基づく届出基準を参照し、規定のを参照し、規定の様式による届出をお願いします。)
《相談窓口》
感染症に関する相談は最寄りの保健所までお寄せ下さい。
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