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新型コロナウイルス感染症の後遺症(罹患後症状)について

1.新型コロナウイルス感染症の後遺症(罹患後症状)とは

 新型コロナウイルス感染症にかかった後、感染性がなくなったにもかかわらず、療養中にみられた症状が続いたり、新たに症状が出現したりするなど、後遺症として様々な症状がみられる場合があります。

後遺症に関する症状の実態については、様々な研究がなされていますが、未だ不明点が多く、それぞれの症状と新型コロナウイルス感染症との因果関係は十分には分かっていません。

世界保健機関(WHO)は、このような症状を“post COVID-19 condition”と称しており、「新型コロナウイルス感染症診療の手引き(別冊)罹患後症状のマネジメント」では“罹患後症状”と言われています。

新型コロナウイルス感染症に関する医療機関向け情報(治療ガイドライン、臨床研究など)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00111.html

(厚生労働省サイトへリンク)

2.罹患後症状(後遺症)の主な症状

■全身症状

 倦怠感,関節痛,筋肉痛

■呼吸器症状

 咳,喀痰,息切れ,胸痛

■精神・神経症状

 記憶障害,集中力低下,不眠,頭痛,抑うつ

■その他の症状

 嗅覚障害,味覚障害,動悸,下痢,腹痛

3.COVID-19罹患後症状の定義

 COVID-19罹患後症状とは、SARS-CoV-2感染の可能性が高い、または感染が確認された既往のある人に起こる疾患と定義され、通常COVID-19の発症から3か月以内に、症状や影響が少なくとも2か月間続くものを指します。

そして、その症状や影響は、他の併存する医学的診断では説明できない、という基準になります(世界保健機構(WHO))。

4.医療機関の受診について

罹患後症状の治療は対症療法(それぞれの症状に応じた治療)が中心となります。長引く症状があり、医療機関を受診される場合は、まずはかかりつけ医などに御相談ください。

かかりつけ医がない場合は、以下の「滋賀県 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状の診療を行っている医療機関一覧」を受診を御検討する上での参考として御利用ください。

(例えば、咳や倦怠感は内科、嗅覚障害は耳鼻科、抑うつ気分は心療内科など症状に応じて受診いただくことになります。)

■注意事項

1.診療内容の詳細や受診手続きは医療機関により異なりますので、お問い合わせの上、受診されることをお勧めします。

2.新型コロナウイルス感染症の罹患後症状により受診する際は、医療費の自己負担が発生します。

3.一覧に掲載されているのはあくまで新型コロナウイルス感染症の罹患後に生じた症状等への診療・相談等が可能な医療機関です。そのため、必ずしも後遺症であるとの確定診断を行うことができる訳ではありません。

新型コロナウイルス感染症の罹患後症状の対応医療機関の公表等について

令和5年2月20日付け厚生労働省事務連絡により、各都道府県において、新型コロナウイルス感染症罹患後症状に悩む方の診療をしている医療機関のリストを公表しております。

本県におきましても、御了承をいただいた医療機関を公表するとともに、新規登録・更新・削除を随時受け付けております。

新規登録を希望される医療機関については以下の【様式1】を記載し、下記まで送付いただきますようお願いいたします。

公表情報の更新・削除を希望される医療機関については下記まで連絡いただきますようお願いいたします。

■ 担当 ■

〒520-8577 滋賀県大津市京町四丁目1番1号

滋賀県健康医療福祉部健康危機管理課 管理係

Mail:[email protected]

TEL:077-528-3578

FAX:077-528-4866

新たに、罹患後症状に悩む方の診療及び公表を可能とする医療機関は、

以下様式により、滋賀県健康医療福祉部健康危機管理課まで様式の提出をお願いいたします。

コロナ後遺症外来について

滋賀県立総合病院内に、「コロナ後遺症外来」を開設しています。

■担当診療科

総合内科(コロナ後遺症外来)

■診察日時等

毎週水曜日9:00~10:30

■対象者

16 歳以上で、発症から2か月以上を経過し、症状が残っている方

(咳が続く、関節痛がある、脱毛、頭痛、味覚障害など)

■予約・枠

完全予約制、1日3名(診療所等からの紹介予約のみ受け付けます。)

■留意事項

 ・症状安定もしくは治療方針決定後は、紹介元のかかりつけ医や診療所等へ逆紹介します。

 ・抑うつ・睡眠障害については、県立精神医療センターに紹介します

■医療関係者の方へ(紹介予約について)

患者さんのご紹介について(滋賀県立総合病院のサイトへリンク)

治療と仕事の両立に関するご案内

治療と仕事の両立について
(厚生労働省のサイト、別ウィンドウで開きます)
事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン
(厚生労働省のサイト、別ウィンドウで開きます)
新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について
(厚生労働省のサイト、別ウィンドウで開きます)
新型コロナウイルス感染症の「罹患後症状(いわゆる後遺症)」 に悩む方の治療と仕事の両立に向けたご案内
(厚生労働省のサイト、別ウィンドウで開きます)

新型コロナウイルス感染症罹患後症状実態調査結果

 本県における新型コロナウイルス感染症による罹患後症状の実態を把握し、今後の相談・診療体制について検討を行うことを目的とし調査を実施しました。

■調査対象

県内574医療機関(一般診療所:529機関、病院45機関)

※上記医療機関は調査実施時点の県内診療・検査医療機関

■調査期間

令和4年7月22日~令和4年9月30日

■調査方法

メール、郵送またはFAXにより回答

■結果

回答医療機関:227機関(193診療所、34病院)

症例報告:70人

■その他

本調査は回答のあった医療機関の症例をまとめたものであり、本県の全ての症例を把握するものではありません。

罹患後症状に関する基本的な知見に関する状況(Q&A)

1.一般の方からの質問

Q1、罹患後症状は治りますか?

 罹患後症状については、世界的に調査研究が進められている最中であり、まだ不明な点 が多いですが、国内の調査研究(厚生労働科学研究)によると、診断後6ヶ月の時点で約 8割の方は罹患前の健康状態に戻ったと自覚したと報告されております。当該研究におい ては、診断後1年の結果についても今後報告される予定です。また、世界保健機関(WHO)は、現時点の知見として、新型コロナウイルス感染症に罹患したほとんどの方は、完全に罹患前の状態に戻るものの、一部の方には、長期的心身への影響が残ることがあると報告しています。

Q2、罹患後症状がある場合、新型コロナウイルス感染症を他の人に移してしまうことがありますか?

 感染可能期間は、一般に発症2日前から発症後7~10 日とされており、罹患後症状があったとしても、基本的に他の人に感染させることはありません。

Q3、罹患後症状はどんな治療がありますか?

 罹患後症状は、自然経過で徐々に回復することが多いと考えられておりますが、その過程で、症状の緩和や早期回復を目的として、各症状に応じた対症療法が行われることがあります。また、海外の研究によると、新型コロナウイルスワクチンを2回接種した後に新型コロナウイルスに罹患した場合、28日以上遷延する症状の発現が約半数に減少することが報告されています。

Q4、新型コロナウイルス感染症罹患後からずっと症状が続いている気がします。受診が必要ですか?

 症状が段々と改善傾向であるならば、かかりつけ医等に相談しつつ、様子を見ることも可能です。症状が改善せずに持続する場合は、他の疾患による症状の可能性もありますので、かかりつけ医や診断を受けた地域の医療機関にご相談下さい。

2.医療機関からの質問

Q1、罹患後症状で受診した方の診療費は無料ですか?

 一般診療と同様に、診療費の自己負担が発生します。

Q2、罹患後症状で受診された方にリハビリを提供できますか?

 医師の判断でリハビリが有用とされる場合には、リハビリを提供することはできます。

Q3、罹患後症状と診断した場合、届出の必要はありますか?

 医師の届出の必要はありません。

Foreign Language(外国語でのご相談)

このページに関するお問い合わせ先
滋賀県健康医療福祉部健康危機管理課
電話番号:077-528-3578
FAX番号:077-528-4866
メールアドレス:[email protected]
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