気候変動による集中豪雨の増加に伴い、日本各地で激甚な土砂災害が頻発し、土砂災害の発生要因やリスクが複雑化しています。国土交通省では、土砂災害の防止と被害の軽減を目的に、昭和58年より6月を「土砂災害防止月間」と定め、土砂災害の防止に関する様々な取り組みを実施しています。
過去の歴史的背景と気候変動に適応する現在の視点を踏まえ、持続可能で効果的な土砂災害対策と、変化する要因に対応する未来の砂防のあり方を共に考え、全国に向けて発信するため、国土交通省と滋賀県との共催で、土砂災害防止「全国の集い」を令和8年6月11日と12日に開催しました。6月11日の会場イベントでは約960人の方にご参加いただきました。
事業報告書 (PDF:847 KB)
『近代砂防発祥の地 滋賀からの警鐘』
~田上山砂防150年の歴史、変わりゆく土砂災害の要因~
国土交通省・滋賀県
「土砂災害防止『全国の集い』」および現地研修会の詳細は、次のチラシをご確認ください。
令和8年度(第44回)土砂災害防止「全国の集い」チラシ (PDF:4 MB)
一般住民、行政担当者(国、都道府県、市町村)、建設工事関係者等
主催者挨拶:国土交通省大臣代理 国土交通省技監 廣瀬 昌由 氏
開催地挨拶:滋賀県知事 三日月 大造 氏
歓迎挨拶:大津市長 佐藤 健司 氏
来賓祝辞:滋賀県議会 議長 加藤 誠一 氏
全国治水砂防協会 滋賀県支部長(多賀町長) 久保 久良 氏
個人の部では 忠地 義光 氏、平松 晋也 氏、団体の部では 米原市消防団 伊吹方面隊 第2分団、奈良県砂防ボランティア協会が土砂災害防止功労者として表彰されました。
行政・地域の一押し取組報告として、全国の都道府県砂防部局、国の直轄砂防担当事務所によるポスター展示を実施しました。
土砂災害防止功労者表彰受賞者である平松 晋也 氏より「気候変動に伴う森林の土砂災害抑制効果の変化について」と題して長年にわたる斜面崩壊の研究成果を披露していただきました。
筑波大学 人文社会系 の渡部 圭一 准教授より『「砂」と暮らした地域の歴史に学ぶ』と題して、かつて「日本三大はげ山県」と呼ばれた滋賀県の山々が、先人たちの100年にわたる努力によって現在の緑を取り戻した歴史を紹介していただきました。
「近代砂防発祥の地 滋賀からの警鐘 ~田上山砂防150年の歴史、変わりゆく土砂災害の要因~」をテーマに、パネルディスカッションを開催しました。
コーディネーター:松本 浩司 氏(北海道大学客員教授(元NHK解説主幹))
パネリスト(学識):里深 好文 氏(立命館大学 教授)
パネリスト(地域):古市 秀樹 氏(田上郷土資料館員(元田上山砂防協会副会長))
パネリスト(地域):髙橋 滝治郎 氏(ユウスゲと貴重植物を守り育てる会 会長)
パネリスト(行政):尾﨑 康人 氏(滋賀県 県土整備部 流域政策局 砂防室長)
コメンテイター:國友 優 氏(国土交通省 砂防部長)
2つのコースに分かれて、県内の砂防関係事業現場や砂防施設、琵琶湖・淀川流域の治水・利水・環境に関する展示史料館の見学を行いました。