文字サイズ
「人口増加率が高い町だから、お店はここでしようと決めました」
オリジナルウェアのメーカーでの経験を活かして草津市で念願の店をオープンした梶野さん。家族4人で滋賀県での暮らしを満喫しています。オリジナルT シャツショップを通じて、人と人との繋がりづくりを目指しています。
__今、どんな仕事をしていますか?
友基さん:滋賀県草津市の中山道で「プリントウェア ショップ オソロ」を経営しています。オリジナルウェアやユニホーム、グッズなどを製造販売していますよ。
出身は大阪府京橋で、2016 年まで大阪で勤めて、転勤で岐阜県に行き、2022 年6 月に滋賀県で開業しました。元々は京都府あたりで開業を考えていたんですけどね。この3年はコロナウイルスの影響を受けて、都心部の景気が落ち込んでいる感触があって。インターネットで情報収集したら、滋賀県の経済の影響はまだ少ないと感じて。以前から滋賀県の企業との取引もあり、馴染みがある地域だったことから滋賀県での開業を決めました。
__滋賀県を移住先に決めた経緯を教えてください。
友基さん:移住前に、草津市役所に電話して色々と相談をしました。すると草津市の人口率は、2030 年まで増え続け、その先はあくまで仮説ですが、減少も少ないだろうという情報を教えてもらったんです。
草津市は創業支援などの補助もあって、それも決めたポイントだったと言えますね。滋賀県は京都府や大阪府とのアクセスも良く、観光資源もあって、これからが期待できる地域だと思いました。
全国には他にも良い地域がありますが、私自身が関西に愛着があったんですよ。草津市の情報はインターネットでも詳しく開示されていたので、検討しやすい地域でした。ただ、知り合いに「草津市に住む」と話した時には「それってどこ?」とよく聞かれました。草津市は、まだ全国への知名度が低いようなので、伝わりやすいコンセプトなどがあると良いですね。
__起業への不安はありましたか?
友基さん:正直、不安はありませんでした。起業するまでT シャツメーカーに勤めて、技術の下積みや、一通りの知識があったので。滋賀県のオリジナルウェアの市場も、ある程度は知っていましたし、メーカーからの出資もあり「やるしかないな!」と思いました。開業してまだ半年なので経営については勉強中です。
学生をターゲットにしていましたが、今はコロナウイルスの影響で文化祭が中止になって、オリジナルT シャツの需要が減っていますね。
だから、まだまだこれからというところです。お揃いのT シャツは、団結心が湧き、モチベーションを上げるアイテムなんです。人と人との繋がりづくりのサポートをこれからも頑張ります。奥さんも今、SNS の投稿などを手伝ってくれていて、協力してくれています。
__以前と比べて、どんな変化がありましたか?
友基さん:サラリーマンを辞めて、起業してからは色々なコミュニティに参加しました。草津市が開催しているまちづくりの会にも足を運んでいます。だから人との繋がりは、以前より増えましたね。
草津市は移住者が多く、地元の方もオープンに受け入れてくれます。一緒に飲みに行ったり、仲間を紹介してくれる人もいて、地域の人同士で仲良くされている印象がありますね。安心して商売を始められる地域だと思いますよ。また、私の店ではアートギャラリーのスペースを設けて、知り合いの作家さん達の作品を展示しています。人の応援をすることが好きなんですよ。誰でも気軽に立ち寄ってもらえるような、そんなお店を目指しています。
__ご家族にとっても、滋賀県は良いところでしたか?
知佳さん:今までも色々な地域を転々としてきたので、滋賀県への移住に不安はありませんでした。夫とは、学生時代からの長い付き合いで、よく知っているので「この人なら何とかするだろう」と思っていました。一生懸命に勉強をしているのを近くで見てきたし、人との付き合いが上手なので、私も出来ることをして応援しています。子供は9 歳と7 歳ですが、幼稚園から小学校に上がるタイミングで引っ越して、友達もすぐに出来ているようです。子供も移住については「大丈夫だよ」と言ってくれて、それも後押しになりました。
__滋賀県での子育てはしやすいですか?
知佳さん:子供は学校が綺麗だと喜んでいます。教育もしっかりしている印象もあるし、挨拶なども、きちんと指導してくれていますね。
ただ岐阜県には大きな公園が近くにありましたが、この草津駅周辺は、遊具がある公園が少ないのが少し残念です。でも、湖畔にいけば良い公園はあるので、住むエリアで環境は違ってくるとは思います。
また、岐阜県で住んでいた所は、豪雨の際に氾濫の恐れがありましたが、草津市はハザードマップを見ても、水害のリスクは少ないようです。地域ぐるみのイベントや、マルシェもよく開催されているので、親子で楽しめています。県全体でみると草津駅前は都会ですし、環境的に安心して暮らせていますよ。
__休日はどのように過ごしていますか?
友基さん:岐阜県にいた頃から、ブラックバスを釣るため2週間に一度は琵琶湖に来ていました。琵琶湖が近くなったのが、今はとても嬉しいです。琵琶湖は釣れなくても、気分転換になりますよ。仕事のアイデアを考えたり、今していることを見直す時間にしたり。琵琶湖は私にとって癒しの場所です。
後は、琵琶湖でバーベキューなどをしています。湖畔は駐車料や使用料が無料の公園が多く、お金を使わず遊べるのがいいですね。家族は、近場の遊び場をインターネットで調べています。例えば「草津・遊び場」などで検索してますね。
都会すぎず、田舎すぎず、車だと京都方面や岐阜方面などへのアクセスも良く、とても便利な地域です。他県の友人もよく遊びに来てくれます。一緒にゴルフに行ったり、近所のおススメのランチなどに連れて行きます。個人の居酒屋も多く、こだわりの料理が楽しめますよ。買い物は、大手のスーパーやショッピングモールも多いので不便さはありません。