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滋賀県ホームページ

滋賀に気づいた人INTERVIEW#20 佐野誠二さん

佐野誠二さん。埼玉県→滋賀県。カメラマン、採用支援、ホームページ制作。高島市在住。

「あこがれの場所に移住してきて、毎日家族で食卓を囲むことができて幸せです。」

幼い頃、山・川・田畑に囲まれるエリアで育った佐野さんは、「家族と自然の中で暮らす」という理想の生活を実現するために、会社員として働きながら綿密に準備をしてきたそうです。そんな念願が叶って2020年8月に家族で高島市へ移住し、フリーランスとして新たなスタートを切った佐野さんは、「魅力溢れる高島や滋賀のことをもっとたくさんの人に伝えたい!」という熱い思いの持ち主でした。

滋賀の湖西の地域で遊ぶという原体験があったんです。

__簡単な経歴を教えていただけますか。

地元は大阪府高槻市です。高槻に住んでいた時に人材採用の会社に入社し、12年ほど勤めていたのですが、最後の2年半は転勤になり東京で働いていました。
実は、転勤が決まる前から移住を考え始めていて、最初は転職先を探していたんです。ただ、自分はサラリーマンに向いていないなと思っていたのと、会社勤めだと思い描く生活が実現できそうになかったので、「独立しよう」と思って準備をしていました。そんな中、田舎とは真逆の東京への転勤の話をもらったんですね。それで「3年頑張ってオリンピックを見てから移住・独立ができたらいいか」と考えていたのですが、3年経たずしてコロナ禍になり、仕事も休業になってしまったので、そのタイミングで移住してきました。

佐野誠二さん01

__移住のことをご家族に相談したとき、反応はどんな感じでしたか?

5、6年前に「移住したい」と言い出したとき、妻は「いや、無理でしょ」というリアクションでした。とはいえ、自然の中で暮らすということには共鳴してくれている感じだったので、まずは自分で考えて一生懸命勉強したり準備をしていました。
前職では社内でトップ営業マンになったり、新規事業を立ち上げたり、段々とマネジメント的な事も任せてもらえるようになったので、そういう姿を見て、移住や独立に理解を示してくれたのかなと思います。

__移住先はどのように決められましたか?

父親の実家が大津市の唐崎駅の近くだったのですが、子供の頃に父に連れられて湖西で釣りやキャンプをしたり、琵琶湖で遊んだりしていたんです。そういう原体験があったので、滋賀県の湖西の地域には馴染みがあったんですね。
その他には、前職の出張の際に行った瀬戸内地方や、山が好きなので信州の白馬・大町のあたり、妻の姉が暮らしている兵庫県丹波市も移住先として良いなと思っていました。
最終的には、高島なら地元高槻に近くて両親にも会いやすい距離だという点が決め手になりましたね。

家族との時間を優先できるのが、何より願っていたこと。

__今の生活になって良かったことは何ですか?

毎日家族と一緒に晩ご飯を食べられることです。東京で働いていた際は仕事が忙しく、住まいが埼玉だったこともあり、帰宅するのが真夜中を過ぎることも多かったんですよ。家族との時間を優先できるのが、何より僕が一番願っていたことなんです。
あとは、高槻に住んでいた時に月一くらいで登っていた大好きな山が、家の庭から見えているんですよ。当時、あの山の上から「こんなところに住みたいな」と思っていたのがまさにこの場所で、実際に今住めているんです!

佐野誠二さんご家族


 

__お子さんと一緒に暮らすという面で、高島の環境はいかがですか?

まず、身近にいろいろな自然が広がっているのはとても良いですね。埼玉に住んでいた際も、近所の大きな公園などには遊びに行っていましたが、ここは目の前の水路にサワガニやホタルがいたり、向かいのお家の畑をお借りして土いじりができるので、そういったところが最高です。引っ越して来て初めの夏は、子どもたちは毎日のように外で遊んでいました。
子どもの小学校はある程度人数がいて歩いて通える範囲ですし、いろいろなお店も揃っているので暮らしやすいですよ。

公園で遊ぶ佐野さんとお子さん


 

__フリーランスとして、具体的にどういったお仕事をしておられますか?

今は地域の企業さんの採用活動のお手伝いやホームページの制作をさせてもらっています。そとあそびフォトグラファーという風にも名乗っているので、遊びで会いに行って「写真撮りますね」というのがきっかけで、人材採用やホームページ制作のお仕事をいただくことも多くて、そういう時は重宝してもらえていると感じますね。

自宅の縁側で仕事をする佐野誠二さん


 

高島に興味を持ってもらうためにも、イベントを企画したい。

__ご自身で音楽フェスを企画されていましたが、残念ながら中止になってしまいましたね。

“自然にやさしくなれるフェス”というテーマで「ニジオト」というフェスを企画していました。音楽フェスというとかなり激しいものをイメージされる方もいるかもしれませんが、ピクニックの延長線上のような感じで「家族で子供と一緒に観られるフェスをやりたい」と思い、立ち上げたんですね。2020年11月に第一回を予定していて、かなり気合を入れて大きく打ち出していたのですが、残念ながらコロナの影響で中止の判断をしました。
移住を検討している人などに高島に興味を持ってもらうためにも、こういったイベントを企画したかったので、またリベンジしたいと思います。

笑顔の佐野さん

__高島の魅力は何ですか?

琵琶湖がきれい!唯一無二ですよね。琵琶湖はどこから見てもきれいだとは思うのですが、高島から見る琵琶湖は格別です。山もあって季節が感じられるし、これだけ豊かな風土が残っている高島は、この土地ならではののんびりさがあって、とても良いと思います。

__この地で実現していきたいことはありますか?

自分で移住体験ツアーをやりたいと思っています。僕は会社を辞めて独立して移住してきましたが、そうではなくて「転職で来たい」という人も多いと思うんですね。人材採用の仕事の経験も活かして、地域の企業さんの求人を紹介できるような仕組みや場所は作りたいと思っています。「移住したいな」「思い切って高島で何かをやりたいな」と思っている人には、僕が知っていることは全部提供したいと思っています。


 

滋賀じゃないとできないこと

琵琶湖がとても美しくて心癒される。
高島は水も空気も琵琶湖も本当にきれいで、庭に出るだけでも心がスーッとなる。
登山が大好きで、移住前から湖西の山に頻繁に登っていた。その山々が庭から見える幸せ。

佐野さんのご自宅庭からの田んぼが広がる景色


 

ある一日のスケジュール

  • 7時30分家族から遅れて起床


 

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