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「滋賀で暮らし始めて趣味が増えました。友達も羨むワークライフバランスですね」
ものづくりの仕事に関わりたいと就活をするなかで、現在勤務する会社を知った若木さん。会社説明会に向かうため、初めて乗った近江鉄道の車窓に広がるのどかな田園風景に心を奪われ、自分がここで働き暮らしていくイメージがわきました。
入社後は、絶妙なワークライフバランスを実現し、ギターや海外旅行を楽しむなど、公私ともに充実した暮らしを送っています。
ーー兵庫県ご出身ですが、移住されるまで滋賀県にどんなイメージを持っていましたか?
スノーボードに来たことはあったんですが、それ以外で滋賀を訪れる機会がなくて…。ただ、滋賀県といえば『琵琶湖』というイメージはありましたね。
ーー現在の会社を知ったきっかけを教えてください。
以前から興味のあったものづくりの仕事につきたいと思って就職活動をしていたんです。この会社のことは大学の就活サイトで見つけました。大学では文系だったので、製造業だとどうしても営業系の募集が多くて。でも、ここは製造の仕事で募集がでていたので、興味がわいて会社説明会に参加しました。
ーーそのときの印象はいかがでしたか?
遠かったですね(笑)。JR近江八幡駅で乗り換えて、地元のローカル線である近江鉄道に初めて乗りました。そのときの風景は今でもよく覚えています。ちょうどコスモスの時期で、車窓にコスモス畑やのどかな田園風景が広がっていて、「あぁいいなぁ」って。
会社説明会で話を聞いているうちに、自分がここで働いている姿が思い描けたんですよ。社長もすごくフランクな方で、この会社で働きたいと思いました。
ーー今はどんなお仕事をされていますか?
現場で製造オペレーターをやっています。注文に合わせて、機械を操作し、加工していくのですが、同じ物を作ることがなかなか難しくて。金型が摩耗したり、厚みが少し違ったり、細かなことで変わってしまうので、調整を繰り返し、うまくいったときはやりがいを感じますね。今年で働きだして3年目になりますが、やっと仕事にも慣れてきたところです。
ーー職場の雰囲気は?
同じ部署に70代のおじいちゃんや、母親世代のおばちゃんもいて、家族みたいに接してくれています。この前、僕が風邪を引いて仕事を休んだときにも、一人暮らしで大変だろうからって家に食べるものを届けてくれたんですよ。
同じアパートには、僕と同じように県外から就職した2歳上の先輩や4歳下の女の子も住んでいます。同年代の仲間も多いので、みんなで飲みに行ったりすることもあります。
ーーワークライフバランスはいかがですか?
残業があまりなく、ゆっくりと自分の時間がとれるので、滋賀に住むようになってから趣味が増えました。最初は釣りにはまって、釣った魚を自分で料理したりもしましたね。いまはアコースティックギターにはまっています。ギターをアパートで弾くと迷惑がかかるので、練習場所はもっぱら会社。仕事終わりや休日にも会社に来て、ギターを練習する日々です(笑)。
海外旅行が好きで、今のところは年に2回ペースで行ってます。国内では、旅行もかねて趣味のゴルフをしに静岡県まで行くこともありますよ。滋賀からだと、名神高速道路を使えば、どこにでもアクセスしやすいんですよね。この話を学生時代の友達にすると、羨ましがられます。
ーー大変なことはありますか?
もちろん仕事が忙しくて大変なときはあります。工場の構造上、冷房もあまり効かないし、夏は暑さが辛いですね。
でも、工場の周囲は自然が豊かで、季節の移ろいが感じられます。休憩時間などに、窓の外に広がる田んぼを眺めてぼんやりすると癒されるんですよね。残業で帰りが遅くなっても、空を見上げると満点の星が広がっていて、一気に疲れも吹っ飛びます。
毎朝通勤に使う道の田園風景も、お気に入りのコースです。
ーー若木さんが暮らす東近江市ってどんなまちでしょう?
他の市のことは知らないので比べられないですが、会社に勤めている地元の人たちを見ていると、昔ながらの生活が今も根付いているまちじゃないかと思います。実りの季節に新米や野菜をいただいたり、自家製の鮒ずしや鮎の佃煮をいただいたり。お祭りも、観光客で賑わう盛大な祭りというよりは、地域に根付いたお祭りで、地元の人が地元のためにやっているようだなと感じました。
ーーこれからやってみたいことはありますか?
今はアパート暮らしですが、職場の知り合いのつてで古民家が安く借りられそうなので、引っ越そうかと思っています。古民家ならギターも思う存分弾けるし、また違った趣味も見つけられるかな。
職場の仲間以外にも、滋賀県で友達が作れたら楽しいなと思ってて、コミュニティやサークルにも参加してみようかと考えています。