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令和5年8月定例教育委員会

開催日時

令和5年8月23日(水曜日)午後1時00分から

開催場所

県庁新館4階教育委員会室

議事次第

議案
公開 第24号 令和6年度に使用する滋賀県立高等学校教科用図書の採択について 高校教育課
公開 第25号 滋賀県立特別支援学校小学部および中学部において令和6年度に使用する教科用図書の採択について 特別支援教育課
公開 第26号 滋賀県立特別支援学校高等部において令和6年度に使用する教科用図書の採択について 特別支援教育課
公開 第27号 滋賀県社会教育委員の解嘱および委嘱について 生涯学習課
報告
公開 令和5年度全国学力・学習状況調査の結果概要について 幼小中教育課

会議録

1 開会

●教育長から開会の宣告があった。

 

●教育長より出席者の確認があり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第3項の規定により、会議の成立が確認された。

 

●事務局から説明員の出欠について報告があった。

2 会議録の確認

●7月6日開催の定例教育委員会に係る会議録について、適正に記録されていることを確認し、承認された。

3 議事(議案:公開)

●教育長から第24号議案「令和6年度に使用する滋賀県立高等学校教科用図書の採択について」、説明を求める旨の発言があり、説明員から資料に基づき説明があった。

 

 

 

●主な質疑・意見

(塚本委員)

 選定された英語の教科書を見ていると、コミュニケーションを重視した内容が盛り込まれており、思考力が鍛えられるものだと思う。このような教科書を使いながら、学びの環境を作っていけるのは良いと思う。

 

(福永教育長)

 316ページにある令和3年度の入学生は、令和6年度において対象となる者がいるのか。

 

(高校教育課長)

 定時制高校の4年生が対象となる。

 

●教育長から第24号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で、原案通り可決された。

 

●教育長から第25号議案「滋賀県立特別支援学校小学部および中学部において令和6年度に使用する教科用図書の採択について」および第26号議案「滋賀県立特別支援学校高等部において令和6年度に使用する教科用図書の採択について」、説明を求める旨の発言があり、説明員から資料に基づき説明があった。

 

●主な質疑・意見

(塚本委員)

 教科書選定委員に課される守秘義務は教科書採択までか。また、これまでに守秘義務に関してトラブルはなかったか。

 

(特別支援教育課長)

 選定委員会では、最終的な採択は8月末までに教育委員会で実施するということも含めて留意事項としてお伝えしている。また、これまで守秘義務に関してのトラブルは聞いておらず、参考になる御意見や率直な御感想をいただいている。

 

(福永教育長)

 高等養護学校において、検定図書と一般図書が採択されており、学校ごとにその割合が異なっているが、何か特色があるのか。

 

(特別支援教育課長)

 高等養護学校においては、検定教科書の内容全てを網羅する学び方ではなく、それは他の知的障害特別支援学校でも同様であるが、検定教科書の中から生活年齢、学年に応じた題材を用いて学習をしている。

 

 

(福永教育長)

 学校が子ども達の状況を見て、より良い学びになる教科書を判断されているということで良いか。

 

(特別支援教育課長)

 お見込みのとおり。各学校において重視する点を勘案しながら判断している。

 

(石井委員)

 経済産業界としては、障害者雇用を進めていくことを重視しているが、どのような教育の成果が出たのか、教育ニーズに対して現状はどうなっているのか、データ等を取りまとめながら推進していくことが重要だと思った。

 

●教育長から、第25号議案および第26号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で、原案通り可決された。

 

●教育長から第27号議案「滋賀県社会教育委員の解嘱および委嘱について」、説明を求める旨の発言があり、説明員から資料に基づき説明があった。

 

●主な質疑・意見

 

特になし

 

●教育長から第27号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で、原案通り可決された。

4 報告(公開)

●教育長から報告事項ア「令和5年度全国学力・学習状況調査の結果概要について」、事務局に報告を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。

 

●主な質疑・意見

(石井委員)

 この結果に対する現場の先生方の見解等はどのようなものか。

 

(幼小中教育課長)

 8月末に予定している市町教育委員会との会議で、見解等を聞いてまいりたい。

 

(野村委員)

 毎年行われている調査であるが、改善の傾向等、経年変化はあるのか。

 

(幼小中教育課長)

 県の分析は国の分析と近しいものになるため、地域ごとの特色の確認に当たっては、各市町で分析をしていただくことが適切である。年間を通してPDCAサイクルに基づき、次にどのような取組をしていくのかについて、「わが校の学ぶ力向上施策」を提出していただき、市町教育委員会にも確認していただく。それをもとに、当課職員の学校訪問等の際に指導させていただいているが、そのような取組をしっかりしている学校は結果が出てきている。結果が出ると先生方の自信にも繋がるし、どのような授業改善を進めていくべきか考えるきっかけにもなる。

 

(土井委員)

 徐々に結果が良くなってきている。現場や教育委員会の先生方のご尽力に感謝申し上げる。

 本県の課題として、国語や英語において自分の意見や考えを示す問題の正答率が良くないのはなぜか。表現の仕方が分からないからなのか、そもそも考えを述べることに苦手意識やとまどいがあるのか。この点についてはどのように分析しているのか。

 また、英語において、ロボットについての文章が記載されており、書き手の意見に対する自分の意見と理由を英語で書く問題があったが、先ほどの観点からいえば、日本語では回答出来る生徒が、英語になると回答できないということであれば英語の問題であるが、そもそも国語でこの問題が扱われ、無回答率が高いということであれば、英語力だけの問題ではないということになる。このような出題は、それぞれの科目について知識などの学力を問うているのか、全体を通じて問いたい汎用的な力があり、様々な科目を通じて問いかけているのであって、各科目の学力を問うているわけではないということなのか、この点についてはどう分析しているのか。

 

(幼小中教育課長)

 本県の子ども達は、文章を書くスキルや、自分の考えをしっかりと浮かべまとめられるという、両方の点において課題があると思われる。思考力・判断力・表現力の内、二つの要素が重なる問題の正答率はかなり低い状態になる。今回、中学校の国語で全国平均と差が開いたのは、子ども達がそのような部分を難しいと意識していることが考えられることから、何度も書き方などの練習をするとともに、考えを構築するために、一つの題材を友達や先生と話し合い、発表し、再構築したことをまとめて書くということを授業で実践すれば、力も伸びるのではないかと思う。授業を見ていても、発表後の記述まで行うということがまだできていないと思うため、市町教育委員会との協議会の中でしっかりと伝えてまいりたい。

 二点目の英語については、今回はレベルの高い問題であったように思うが、日本語が第一言語である場合、まずは日本語で書いていくことを思考すると思われるので、そこが出来ていないと英語にも直せないと分析している。今後はレベルを上げていくために、まずはもう少し簡単な内容から自分の考えを書く練習をしていき、文字量、語彙量を増やしていったり、文型を複雑にしていったりして、文部科学省の示す力の付いた子ども達を育成していかなければならないと思っている。

 

(土井委員)

 我が国における理想の教育として何を実現したいと思っているかはよく分かるが、どのようにしてそれを実現するのかを考えていかなければならないと思う。先ほどの英語の問題においても、こういうことが出来る子どもを育ててほしいというメッセージは分かるが、これが出来ないのはどこに問題があるからなのかが分かる試験になっているのだろうか。新しい能力を身につけさせたい、教育をこのような方向にもっていきたいという思いが先走って、そのためにはどういう能力をどのように身に付けさせるかが分かりにくい試験になっている。そうした点を補完する必要があるのではないか。

 県としても、よりブレイクダウンした分析をしていただき、個々の子どもについて、この子どもはここまでは理解しているが、ここが難しいから次の段階にいけていないといった点をチェックできるようにしていただく必要があるだろう。そうでなければ、現場としては何をどうしたら良いのか、途方に暮れるのではないか。こうした点について、今後ご検討いただきたい。

 

(幼小中教育課長)

 教員として問題を作成する上でも、どの力を問うのか考えながら問題を作成していかないと、何を狙っているのか、どのような力を測るのかが分からない問題になってしまう。それを解決する一つの方策として、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことについて、今どの段階にいるのかということを見る「CAN-DOリスト」を作成している。それを利用するなどして、子どもにどのような力がついているのかを測り、力がついているのに出来ていない問題があるならば、どこが足りないのかということを分析していただくことが大事だと思う。英語の調査といっても他の教科が関わる場合もあるため、教科横断的に横のつながりも大事にしていきたい。

5 閉会

●教育長から、本日の議事が全て終了した旨の発言があり、閉会の宣告があった。

お問い合わせ
教育委員会事務局 教育総務課 企画係
電話番号:077-528-4512
メールアドレス:[email protected]
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