令和3年5月14日(金曜日) 午後2時から午後3時50分
県庁新館4階教育委員会室
非公開 | 第5号 | 滋賀県指導不適切教諭等認定審査委員会委員の選任について | 教職員課 |
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公開 | 第6号 | 滋賀県産業教育審議会委員の選任について | 高校教育課 |
公開 | 第7号 | 滋賀県立高等学校在り方検討委員会の委員の解任に係る臨時代理 の承認について | 魅力ある高校づくり推進室 |
公開 | 第8号 | 滋賀県立高等学校在り方検討委員会の委員の選任に係る臨時代理 の承認について | 魅力ある高校づくり推進室 |
公開 | 第9号 | 令和4年度に中学校において使用する教科用図書の採択の適正を 図るため、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律 施行令第8条に定める採択基準と選定に必要な資料(新たに発行 される教科用図書用)について | 幼小中教育課 |
公開 | 第10号 | 令和4年度に小学校および中学校の特別支援学級において使用す る学校教育法附則第9条第1項に規定する教科用図書の採択の適 正を図るため、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する 法律施行令第8条に定める採択基準と選定に必要な資料について | 特別支援教育課 |
公開 | 第11号 | 令和4年度に滋賀県立中学校において使用する教科用図書(種目 社会(歴史的分野)に限る)を採択するための基本方針について | 幼小中教育課 |
公開 | 第12号 | 令和4年度に滋賀県立特別支援学校小学部および中学部において 使用する教科用図書を採択するための基本方針について | 特別支援教育課 |
公開 | 第13号 | 教科用図書選定審議会委員の任期満了後に、絶版、在庫不足等の 理由により新たに採択を行う必要が生じた場合の取扱いについて | 特別支援教育課 |
公開 | 第14号 | 滋賀県特別支援教育支援委員会委員の任免について | 特別支援教育課 |
公開 | ア | 令和3年度滋賀県立高等学校入学者選抜結果のまとめについて | 高校教育課 |
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公開 | イ | これからの県立高等学校の在り方検討について | 魅力ある高校づくり推進室 |
公開 | ウ | 「(仮)滋賀県読書バリアフリー計画」の策定について | 生涯学習課 |
●教育長から開会の宣告があった。
●教育長から出席者の確認があり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律 第 14 条第3項の規定により、会議の成立が確認された。
●事務局から出席者の報告があった。
●教育長から、本日の議題のうち、第5号議案については、公正な職務遂行に影 響を及ぼすおそれがあることから、審議を非公開とすべきとの発議があった。 発議は全員異議なく了承され、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 14 条第7項ただし書の規定により、第5号議案の審議が非公開とされること となった。また、審議の順番については、公開議案、報告事項、非公開議案の 順で審議することが確認された。
●4月9日開催の定例教育委員会に係る会議録について、適正に記録されてい ることを確認し、承認された。
●教育長から、第6号議案「滋賀県産業教育審議会委員の選任について」、事務 局に説明を求め、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
特になし
●教育長から、第6号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で、原案 どおり可決された。
●教育長から、第7号議案「滋賀県立高等学校在り方検討委員会の委員の解任に 係る臨時代理の承認について」 、事務局に説明を求め、事務局から資料に基づ き説明があった。
●主な質疑・意見
特になし
●教育長から、第7号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で、原案 どおり可決された。
●教育長から、第8号議案「滋賀県立高等学校在り方検討委員会の委員の選任に 係る臨時代理の承認について」 、事務局に説明を求め、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
特になし
●教育長から、第8号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で、原案どおり可決された。
●教育長から、第9号議案「令和4年度に中学校において使用する教科用図書の採択の適正を図るため、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律施行令第8条に定める採択基準と選定に必要な資料(新たに発行される教科用図書用)について」から第13号議案「教科用図書選定審議会委員の任期満了後に、絶版、在庫不足等の理由により新たに採択を行う必要が生じた場合の取扱いについて」までの5議案について、事務局に一括して説明を求め、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(岡崎委員)
調査研究が必要な資料 について、今後市町や特別支援学校に配布されて、先生方がこれを元に、実際にどの教科用図書を採択するか検討されると思うが、資料の分量が多く、調査研究には相当な時間がかかると思う。働き方改革の観点から、改善する方法はないのか。実際にどのくらいの時間がかかっているか。
(幼小中教育課長)
働き方改革の観点も大事にしないといけないと考えている。今回は社会1社のみであり、選定審議会の調査委員会は2回開催する予定である。1回目で内容を分析し、2回目でまとめる予定である。幼小中教育課の指導主事も参加して、できるだけ簡潔にまとめるよう努めていく。それぞれの教科書会社の特長を公正・公平に記載する必要があり、そのための分析を行う。分量が多いという指摘を受けることはあるので、できるだけ簡潔に記載するよう、考慮したい。
(岡崎委員)
分量が多いこと自体は悪いことではない。答申の留意事項にあるように、児童生徒の実態に応じた適切なものであることを判断するうえで、必要なことなのだと思う。これだけの分量をまとめていただく先生方の苦労が、現場の先生方に伝わればよいと期待している。
(野村委員)
どのくらいの人数の先生がこの作業にあたるのか。
(幼小中教育課長)
今回は社会1社のみであるため、現場の中学校の教員3名と幼小中教育課の指導主事の計4名である。通常であれば各教科それぞれで同様の人数が必要になるが、今回はこの人数で実施できる。
●教育長から、第9号議案から第13号議案までの5議案について採決する旨の発言があり、全員一致で、原案どおり可決された。
●教育長から、第14号議案「滋賀県特別支援教育支援委員会委員の任免について」、事務局に説明を求め、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
特になし
●教育長から、第14号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で、原案どおり可決された。
●教育長から、報告事項ア「令和3年度滋賀県立高等学校入学者選抜結果のまと めについて」、事務局に説明を求め、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(土井委員) 特色選抜と一般選抜があるが、特色選抜で不合格となった生徒は、一般選抜で 再度同じ高校を受験するのか、または別の高校を受験するのか。
(高校教育課長) 学校によって傾向は異なるが、例えば膳所高校の受験生は特色選抜で不合格 の場合、一般選抜でも膳所高校を受験することが多い。特に進学校ではその傾向 が強いと把握している。
(土井委員) 2回受験の機会があることで、特色選抜であえて難しい高校を受験しようと するのではなく、最初から志望する高校を2回受けているということか。
(石井委員) 得点分布をみると、英語が特異な分布になっていると思うが、見解はいかがか。
(高校教育課長) 今回の問題を作成した段階では、例えばSDGs等、子どもたちにとっても身 近な話題について出題をしたが、英語は、前半は得点率が高かったが、後半は 15 ~20%程度の得点率となった部分がある。予想以上にバランスの悪い分布とな った。 英語の出題として、1番はリスニングのため回答しやすいが、2番以降は内容 を理解できなかった生徒が多かったと分析している。
(土井委員) 思考力・判断力を試す問題を出題することは良いと思うが、思考力・判断力を 試す問題を出題すると、必要な思考のプロセスが多くなるので、解答に時間がか かる。同じ負担で出題する場合、問題数を減らすか、解答時間を増やさないとい けない。しかし、解答時間を増やすことについては、試験日程上の制約がある。 他方、問題数を減らして、思考力・判断力が必要な問題を多く出題すると、1問不正解だった場合の点数の変動が大きくなるという問題が起こる。基礎的な 知識を問う問題を出題する場合には、1問あたりの点数が小さく、得点差が比較 的緩やかになるが、1問の点数が大きいと、得点差が大きくなってしまう。例え ば、英語で、問題文が理解できないと、小問が意味をなさない。 その意味で、簡単な方法でうまく対応することが困難であることから、思考 力・判断力を試す問題を多く出題するのであれば、出題の方法や、得点の利用方 法について検討する必要がある。 全国学力・学習状況調査においても、A問題、B問題に分けて、利用方法を変 えているし、大学入試センターが実施する大学入学共通テストでも問題になる 話であるので、どこかで検討しても良いのではないか。
(石井委員) 語学力の点は、産業界でも課題である。グローバル社会の中で、英語のコミュ ニケーション能力が、かなり低いと感じている。
(高校教育課長) 英語の授業においてはグループワークや発表の機会を多く設けて、子どもた ちがコミュニケーションを取り、語学力を向上させるような学習形態を多くし ている。今はコロナ禍で、グループで話し合う機会が少なくなっている。石井委 員に御指摘いただいた点については、課題であると認識している。
●教育長から、報告事項イ「これからの県立高等学校の在り方検討について」、 事務局に説明を求め、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(石井委員) 資料2-6にある地域との連携についてであるが、これは各学校独自の発案 によるものか。
(魅力ある高校づくり推進室長) 地域ごとに特色があり、各学校ごとに地域と連携してどのような取組をするか考えている。地域から要望がある場合もあれば、学校から働きかける場合もあ る。
(土井委員) 小規模になった場合の学校の活性化の方法についてどう考えるか。少人数で の運営を可能にするためには、学習活動、特別活動も含めて、活性化の具体的な 方法を検討しないといけない。そこが最大の問題であると思う。 知識の教授はリモートでもできると思うが、それ以外の部分について活性化 を図る際には、リモートに頼るだけでは十分ではない。その点について、検討委 員会で知恵を出していただけるとありがたい。
(教育長) 一定の規模がある方が、元気、活力はある。1学年が6~8クラスあれば、そ れなりにいろいろな活動ができる。ただ、大きくなりすぎると、例えば 20 ペー ジの「イ高校」ではバスケットボール部が 73 人になっており、多くの生徒が大 会や試合に出られない状況になっている。それぞれが活躍できる場を確保する ことが逆に難しくなるという声もあった。 学校自体に活力を出すために何をすれば良いか、高校生の数が少ない場合、そ れ以外のもので何かできないのだろうか。小規模校の問題はこれから議論すべ きであると考えている。
(土井委員) 部活動を合同で実施する場合は移動に時間がかかる。土日だけ一緒に活動す ることは考えられるが、先生にとっての負担が大きくなる。大津などであれば高 校の数も多く、互いに近いので、合同実施も考えられるが、人口の減少が進んで いる地域は、もともと高校が離れて点在していることが多いので、いろいろな方 法を考えないと難しい。
●教育長から、報告事項ウ「『(仮)滋賀県読書バリアフリー計画』の策定につい て」、事務局に説明を求め、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(野村委員) 各市町にも図書館はあると思うが、そういった施設にもこの計画は下りてい くのか。
(生涯学習課長) 各市町の図書館については、県の計画を参考として、検討されるものと考えて いる。
(野村委員) 策定にあたって、実際に障害のある方が、どのようなことを望んでいるか、意 見を反映できるような形になればよいと感じた。
(生涯学習課長) 懇話会では、様々な団体の方に委員になっていただくので、しっかりと意見を 伺って進めていきたい。
(岡崎委員) 今までにも障害のある方から、本に親しめる場所がないといった相談はあっ たのではないか。そういった意見は、今回の計画の中に取り込んで解決していけ るのか。これまでにあった課題が、今回の法律によって解決できるのか。
(生涯学習課長) これまでから県立図書館においては、様々なアクセシブルな図書等をそろえ ている。点字図書館では、点字図書の作成やICT活用支援を実施しているが、 計画の策定により県立図書館と点字図書館の連携が深まっていくと思うので、 協力体制の中で、そういった障害のある方へのサービスも充実していくものと 考えている。
(窪田委員) これまでからDAISY等ができて、少しずつ変わっているところであると 思うが、当事者に話を伺うと、図書館でスタッフに尋ねても、本当はあるものをないと答えられてしまうことがあると聞いたので、人材育成にも力を入れてい ただきたいと感じた。懇話会を開催するなかで、当事者団体でも、いろいろな世 代がいると思う。子育て世代で、障害のある当事者はもちろんであるが、子ども に障害がある親や、自身の視覚に障害があり、子どもに絵本の読み聞かせをして あげたい場合等に手に入れられる本が少ないと感じる親もいると思う。いろい ろな方に、幅広く聞き取りをしていただければ、より充実した内容になるのでは ないか。
(生涯学習課長) 御指摘のとおり、人材育成は重要であると思う。図書館の職員や、学校の図書 館関係者も含めて、見識がしっかり深められるよう、検討していきたい。障害の 種類も様々であり、当事者やその御家族の方にもいろいろと御意見があると思 うので、聞き取りを進めていきたい。
(土井委員) 理論的には、電子書籍化を進めるのが一番効率的である。テキストデータを用 いれば、ソフトを開発して音声化することも可能である。しかも、どこにいても アクセスできるので、バリアフリーにするのであれば、そういった形が良い。と ころが一方で著作権の問題があり、著作権は使用にバリアを設けることで収益 を得るという構造になっている。その辺りについて国はどのように調整を進め て行こうとしているのか。
(生涯学習課長) 御指摘いただいた電子化の部分については、サピエ図書館の中で電子図書館 のサービスがあり、登録をすれば自宅で活用していただくことができる。著作権 法第 37 条で対応できる部分について、各図書館においては、利用者から依頼の あった図書の点字化や音声化を進めていただくものと考えている。 録音や点字化は点字図書館で対応可能であると思うが、出版社との関係等に ついては、国において検討を進められるものと考えている。
(教育長) アクセシブルな電子書籍の整備については、基本的に国が検討するが、一定の図書については地方においても製作支援をすることとなる。資料3ページ基本 的政策の(3)、(4)に記載のとおりである。
(土井委員) 著作権が切れているものについてはどのように利用しても問題はないが、著 作権がある新しい書籍について、障害者施設や各図書館で手作業で行う範囲に ついては電子化を認めるということになると、各図書館の仕事が増えることに ならないか。
(教育長) この法律は超党派の議員立法でできたものであり、具体的な施策については 作業を行いながら検討していくという考えが、文部科学省や厚生労働省にもあ ると思う。今の土井委員の御指摘についても、具体的な方法ははっきりとしてい ないのではないか。具体的な目標についてもまだ国は定めていない。そういった 中で都道府県計画の目標をどう設定するかは、議論の必要がある。
(土井委員) 電子書籍はIPアドレスやパスワードで管理をしたり、同時に閲覧できる件 数を制限したりすることで著作権と調整を図ることが通常である。大学でも今 は新型コロナ感染症のためになかなか図書館に通えない状況であるので、電子 書籍を購入して、学生に閲覧させるという方向になっている。そのような方法も とれるとは思うが、そうなると図書館の役割とは何かという議論になりかねな いかもしれない。
(生涯学習課長) 障害がある方向けの出版物については一般の電子図書と少し違う部分もある と思う。サピエ図書館による様々なデータの共有等、利用者の増加に努めていくことも計画の中の 1 つだと考えている。
●第5号議案について、原案どおり可決された。
●教育長から、本日の議事が全て終了した旨の発言があり、閉会の宣告があった。