平成29年(2017年) 3月16日
滋賀県病害虫防除所
イネ縞葉枯病は、ヒメトビウンカが媒介するウイルス病です。
昨年、水稲生育期間におけるイネ縞葉枯病の発生は、ほとんど認められませんでした。しかし、水稲収穫後の刈株再生芽(ヒコバエ)では、県内全域で発生が認められ(図1)、発病株率は平年の約10倍でした(図2)。
イネ縞葉枯病ウイルスを保毒したヒメトビウンカは、越冬後に本田に飛来し、イネを吸汁加害してウイルスを感染させます。このため、昨年秋に刈株再生芽でイネ縞葉枯病の発生が目立ったほ場・地域では、ヒメトビウンカに効果のある育苗箱施薬を施用して、イネ縞葉枯病の発生を防ぎましょう。