琵琶湖は、私たちの生活を映す鏡と言われています。大規模な赤潮を背景とした石けん運動をはじめ、琵琶湖を大切に守ってきた経験を活かし、これからも琵琶湖と共に歩んでいきましょう。
1977年に琵琶湖に淡水赤潮が大発生したことをきっかけに、県民の間で原因となる「りん」の排出抑制に向けた「石けん運動」が始まりました。その運動がきっかけとなり滋賀県は世界に先駆けて富栄養化防止に関する条例を制定しました。
1981年には、条例の施行日7月1日が「びわ湖の日」と決まり、琵琶湖を守り、琵琶湖に思いを寄せる象徴的な日として様々な取組が行われています。
40年前の「石けん運動」のように、みんなで琵琶湖を守ろうと立ち上がった県民運動の原点に立ち返り、琵琶湖と共に生きていくために、それぞれの立場から、今何ができるかを一緒に考え、行動していきましょう。
琵琶湖をきれいにしよう
7月1日前後には、「びわ湖の日」を代表する取組として県内各地で琵琶湖や河川の清掃活動が行われ、毎年10万人以上の方々に参加をいただいています。
豊かな琵琶湖を取り戻そう
琵琶湖の豊かな生態系を脅かす、外来動植物の駆除活動など、琵琶湖が抱える課題解決に向けた取り組みが行われています。
琵琶湖にもっと関わろう
湖でのレジャー、湖魚料理を味わう、琵琶湖に関する歌を聴くなど、様々な関わりを通して、琵琶湖の魅力を体感してみてください。
琵琶湖流域の保全に関わる人たちが一堂に集まって、お互いの立場や経験、意見の違いを尊重しつつ、思いや課題を共有し、琵琶湖の将来について話し合う「びわコミ会議」が、2012年から毎年8月下旬に開催されています。
琵琶湖が抱える課題や対策を世界に向けて発信することは、同様の課題を持つ世界の湖沼の保全にとって重要な役割を果たします。また、国連で採択された世界共通の目標達成に向け、湖と共生する暮らしのモデルを構築していきます。
世界湖沼会議
研究者・行政・市民等が世界の湖沼・湖沼流域で起こっている環境問題やそれらの解決に向けた取組を議論する会議として、滋賀県の提唱で1984年に開催されました。以来、概ね2年ごとに世界11か国で開催され、富栄養化問題や人と湖沼との関係などについて議論が行われています。
SDGs(持続可能な開発目標)
滋賀県には、近江商人の「三方よし」の精神や糸賀一雄氏の「この子らを世の光に」という思想に貫かれた福祉の実践や石けん運動にはじまる琵琶湖の保全活動など、自然や人、地域を大切にする精神風土が育まれてきました。先人の心を受け継ぎながら、SDGsの視点で取り組みをさらにステップアップさせることで、持続可能な社会の実現を目指します。
SDGs:Sustainnable Development Goals(持続可能な開発目標)すべての国連加盟国が2030年までに達成すべき世界共通の目標(貧困や飢餓、エネルギー、経済成長、気候変動など)
このページは、2018年3月に滋賀県が発行した「びわ湖を学ぼう」(琵琶湖ハンドブック概要版)を一部修正して掲載しています。
原文はこちら(URL:/ippan/kankyoshizen/biwako/11346.html)
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