場所:竜王町弓削 提供:竜王町役場
【石垣の役割】
弓削地域一帯が浸水したが、多くの家が宅地を嵩上げしていたため、実際に浸水した家屋は5戸程度であった。
場所:竜王町弓削 提供:竜王町役場
【田舟の役割】
昭和28年13号台風や、昭和34年伊勢湾台風の水害の時、田舟を下ろして、隣と連絡したり病気の人を運んだりしていた。
【弓削の心構え】
■弓削辺りでは、米は1年ぐらいは余分に蓄えとかなあかんって親から聞いてた。
■洪水時、家の外に出たら水が深くて危ない。昔は2階建てが少なかったけど、現在は2階建てなので、2階に避難する。
■自分らのとこは自分で守る、昔からそう。
【北風のこわさ】
■日野の綿向山という山に北風で大雨が降ったら、必ず水が増える。
■北向きに風や雨が降ることで、台風が過ぎ去っても、北返しによって雨が日野川に流れてくる。
■川の水が濁ってくると「逃げろ」と言われた。
【魔よけする】
火を焚いたりして、堤防の中を監視して堤防を守っていた。(魔よけ)
【こみしょ】
祖父川と惣四郎川にはさまれた場所は、水が混むことから『こみしょ』と呼ばれている。
【かさ上げ】
昔からの水害の経験により、30cm程かさ上げしている家が多い。
【堤防】
祖父川の右岸側に、一部堤防の低くなっている場所があった。その理由を先人からは聞いていないが、集落のない右岸側に、水が溢れるようになっていたので、集落を守るためにそのようにしていたのではないかと思う。
【北風】
昔から、台風の時に北風が吹くと川の流れを押し戻すので、水位が上がりやすいと言われている。そのため、北風が吹くといつもより注意するようにしていた。
【神部橋】
惣四郎川に架かる神部橋はよく流された。そのたびに、集落の人たちで復旧作業をした。
【水防活動】
昔はよく大きい水害があったので、『勉強せないかん』、『見よう見まねでもやらないかん』という意識があった。
【心構え】
祖父川は天井川で危険だと思っていたので、警戒などの必要があれば、夜中でも出て行くという意識があった。