体験者の語り (大正2年生まれ)
【田村との水喧嘩】
昭和30~40年代、雨がチョボチョボ降ると、駅前通りが川のように流れ、水浸きになっていました。
そのため、田村と本町の字境では、「水はいらない」という喧嘩が起きていました。雨の水は「ウチはいらんで、お前のところにやる」というような。
あの時、旅館のオヤジがいましたけど、その人が力んで裸になって褌になって、土嚢を積んでそこへ座って、「何とかしたいんやったら、ワシをどうにかせい」と、本町に水が来ないようにやってくれた。それが未だに忘れられません。