体験者の語り
【夫の話】
関電にいました。何かあるごとに会社へ出ました。
強い風だと電線が切れます。第2室戸の時は全部切れました。中部から来てる水力の線と大阪からの火力の線、コンクリの電柱が倒れるのです。看板が引っかかると、何本も倒れます。昔の木のやつで、田んぼの中に立ってるので地面が柔らかくて。
修理して、最後の連絡が来て、点灯を確認したら、あんなにうれしいことはない。
昼、ウチが雨戸を閉めると台風の印。近くの人はそれを見て行動したようです。
妻にはいつも怒られていました。家よりも仕事でしたから。会社をやめたとたん台風が少なくなって、安心しています。
孫には、仕事について話していません。
【妻の話】
何かあった場合、夫はいません。私と両親・子どもと、女、子、老人で家を守りました。ある時は、畳や雨戸が持ち上がって必死におさえました。
主人は、台風のたびにウチにおらへんから、早く退職しないかと思ってました。
会社をやめて、台風の時にいてくれると思いましたが、大きな台風が少なくて残念です。