場所:長浜市錦織町
資料提供:西邑孝太郎氏
体験者の語り
【堤防がゆれた】
あれは、12時ごろかなあ。いや、もっと遅かった。もう、堤防までは、あと1メートルっていうところまで、水が上がってきてるんや。ほんで、地震やで、堤防が。でーーーーーーっつって。そんなんやで。もう、あかんと思ったね。誰も、おらへんね。まあ、こんな大水、わしも歳いってるけど、知らんもん。
【避難のことは、後で知った】
避難の指示は、わしは、聞かなんだねえ。ほんで、あそこの公民館は、仏さんやら持って。おなごは、学校へ避難へ行けって。
後から聞いたんや。で、ほんなことやってたんか、って。もう、半鐘鳴らすのに、そうば、なかったから。そう、もう、その時分は、役場やら在所から、ああやこうや、ああやこうや、いろいろと言うてくるから。ほんで、避難場所は、行政では、どこに、早く行くとか、あるんやけど。
いざとなったら、現場では、なかなか、そうはいかん。いかなあかんにゃろうけど。