○農作物奨励品種の指定
平成15年4月4日
滋賀県告示第207号
農作物奨励品種の指定
滋賀県農作物奨励品種指定規程(昭和28年滋賀県告示第186号)第2条第1項の規定に基づき、次のとおり滋賀県農作物奨励品種(以下「奨励品種」という。)を指定する。
1 奨励品種に指定するもの
(1) 種類名 小麦
(2) 品種名 ふくさやか
2 新奨励品種の来歴および特性の概要
(1) 来歴 「ふくさやか」は、早生・良質・多収を育成目標に、昭和62年度に「シラサキコムギ」を母、「シロガネコムギ」を父として、中国農業試験場(現独立行政法人農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センター)において交配が行われ、同試験場により選抜固定され、平成14年8月「ふくさやか」として品種登録出願された。
本県では、平成8年度に「中国146号」の系統名で配布を受け、以後奨励品種決定調査、同現地調査、有望系統現地試作を重ね、栽培適性、製粉適性などを検討してきた。
(2) 特性の概要 「ふくさやか」は、「農林61号」と比較して、次のような特性である。
播性は同等のⅡ、株はやや開で、出穂期が1日早く、成熟期が2日早い。
稈長は約12センチメートル短く、穂長は同程度、穂数はやや多い。
収量は同程度、粒色は黄褐。千粒重は34グラム程度でやや小粒である。
穂発芽性・うどんこ病抵抗性はやや劣るが、赤かび病抵抗性は同程度、縞萎縮病抵抗性はやや強い。
製粉歩留が高く、製粉適性に優れている。
粉の色が明るく、製麺適性に優れている。