○農作物指定品種の指定
平成17年4月6日
滋賀県告示第469号
農作物指定品種の指定
滋賀県農作物奨励品種等指定規程(昭和28年滋賀県告示第186号)第2条第1項の規定に基づき、次のとおり滋賀県農作物指定品種(以下「指定品種」という。)を指定する。
1 指定品種に指定するもの
(1) 種類名 水稲(粳)
(2) 品種名 レーク65
2 新指定品種の来歴および特性の概要
(1) 来歴「レーク65」は、早生品種の品質改善を目標において、平成3年に「ヒノヒカリ」を母、「キヌヒカリ」を父として人工交配を行い、その後代から育成した系統である。
平成10年から奨励品種決定調査を行い、収量等について継続検討するとともに、平成13年からは地方系統番号「滋賀65号」を付して現地での適応性を検討した。
平成16年までの成績を検討の結果、特性の把握を完了、その成績が有望と認められ、同年に「レーク65」と命名した。平成16年度の世代は、F15に当たる。
(2) 特性の概要
苗の草丈は「コシヒカリ」に比較して短く、葉色は濃い。
本田での初期生育は良好で、生育期間を通じて葉は直立し、草姿が優れ、葉色は「コシヒカリ」および「キヌヒカリ」と比較してやや濃い。
稈長は「キヌヒカリ」に比較して約5センチメートル短く、穂数は「コシヒカリ」と同程度で、「キヌヒカリ」よりやや多く、草型は中間型を示す。
穂は、「コシヒカリ」および「キヌヒカリ」と比較して、2次枝梗が少なく、粒着密度がやや低い。m2当たり籾数も明らかに少ない。
ふ先は黄白で、脱粒性は難である。
玄米の千粒重は、21.8gで「コシヒカリ」および「キヌヒカリ」よりやや大きい。
外観品質は、「コシヒカリ」よりやや優り、「キヌヒカリ」より優る。
出穂・成熟期は、「コシヒカリ」とほぼ同じで、「キヌヒカリ」より2日から3日早い。早生熟期に属する粳種である。
稈質は剛で、倒伏抵抗性は「キヌヒカリ」並の強である。
いもち病抵抗性は、「コシヒカリ」および「キヌヒカリ」に優り、中である。
穂発芽性は、「コシヒカリ」より優る極難である。
収量性は、「コシヒカリ」および「キヌヒカリ」よりやや多収である。
アミロース含量は「コシヒカリ」より約2%低く、食味は粘りが強く「コシヒカリ」と同等以上の極良食味である。