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更新日:2022年5月23日
画像研究部門の奥山専門研究員が学会での研究発表を行いました(11C-MeAIBを用いた腫大リンパ節の評価からの考察)
画像研究部門の奥山専門研究員が学会での研究発表を行いました(11C-MeAIBを用いた腫大リンパ節の評価からの考察)
- 発表日
2021年7月10日 - 学会名
第3回日本核医学会近畿支部会 - 開催地
WEB開催 - 演題
11C-MeAIBを用いた腫大リンパ節の評価からの考察 - 演者
奥山智緒、浅越康助、東達也、西井龍一、中本隆介、加川信也、草野邦典、伊藤未希、山内浩 - 要旨(背景)
11C-MeAIB(MeAIB)はSystemAトランスポータを介して取り込まれるアミノ酸製剤であり、縦隔リンパ節病変について肺癌とサルコイドーシスとの鑑別に有用であることが報告されている。 - (目的)
リンパ節病変への取り込みにおけるMeAIBの特徴を探る。 - (対象と方法)
MeAIBと18F-FDG(FDG)のPET/CTを10日以内に施行した282症例中、長径1cmのリンパ節病変を有する53症例、192リンパ節を対象した。悪性疾患33症例の67リンパ節(悪性リンパ節50、良性リンパ節17)、良性疾患20症例の112リンパ節(サルコイドーシス13例、IgG4関連疾患、Castleman病、珪肺症、そのほか非特異的炎症性リンパ節)につき、両製剤のSUVmaxを測定した。 - (結果)
FDG、MeAIBのSUVmaxは良性疾患のリンパ節/悪性疾患の良性リンパ節/悪性疾患の悪性リンパ節/で、それぞれ 7.6±4.1/4.1±1.6 /9.6±6.3 , 3.2±2.0/3.3±1.5/4.8±2.3であり、いずれも群間で有意差を認めたが、いずれの薬剤においても良性疾患リンパ節の中に、悪性リンパ節と同等の集積を示すものがあり群間にはオーバーラップが多くみられた。
両製剤の集積には相関は認められなかった。MeAIBとFDGのSUVmax比は85%で1.0未満で、サルコイドーシスのリンパ節においては視覚的にもMeAIBが陰性を呈していた一方で、MeAIBがFDGと同程度以上の集積を示した症例にはIgG4関連疾患や、Castleman病、IL-6産生腫瘍におけるリンパ節腫大など高ガンマグロブリン血症を呈している症例の形質細胞浸潤の多いリンパ節であった。 - (考察)
FDGやMeAIBを用いてリンパ節病変の良悪性の鑑別を行うことはできないが、それぞれの薬剤で高集積を示す病変は異なっている。MeAIBは形質細胞の増生している病変の検出における有用性が期待される。