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更新日:2021年11月9日
画像研究部門の奥山専門研究員、加川主任研究員、石津浩一非常勤研究員らが、日本核医学会学術総会で研究発表を行いました。
画像研究部門の奥山専門研究員、加川主任研究員、石津浩一非常勤研究員らが、日本核医学会学術総会で研究発表を行いました。
- 発表日
2021年11月4日~6日 - 学会名
第61回日本核医学会学術総会 - 開催地
名古屋国際会議場 - 演題1
形質細胞性腫瘍における11C-MeAIB PETの有用性(発表11月5日) - →演題1(演者)
奥山智緒、東達也、西井龍一、浅越康助、加川信也、草野邦典、伊藤未希、高橋昌晃、山内浩 - →演題1(目的)
アミノ酸のSystemA 輸送を画像化するC-11-MeAIB PETの 形質細胞性腫瘍における有用性を検討した。 - →演題1(方法)
骨髄腫(MM)やM蛋白血症(MP)を有する15例(MM-10、MP-4,LPL/WM-1)に対しMeAIB-PETを行い、M蛋白、Bence-Jones 蛋白(BJP)、骨髄生検、FDG-PET、CT結果と比較した。 - →演題1(結果)
初発例および再発病巣治療前のMM中6症例中4例ではMeAIBでFDGよりも多くの高集積病巣(MeAIB優位43、同等21、FDG優位1(術後部))を認めた。
そのうちCT上溶骨性変化を認めたのは9病変あった。
無症候性のIgGκM蛋白血症の2例と治療後にM蛋白やBJP陽性が継続している4症例においては、異常集積を認めなかった。
MeAIBでは骨髄に形質細胞が多数みられた症例ではびまん性の骨髄集積亢進を認めた。
治療後経過をフォローした症例(6検査)においては、M蛋白やBJPではとらえられない病巣の残存をMeAIBでとらえられた一方で、放射線照射後部位においてはFDGで集積の残存がみられ炎症を反映する集積があると考えられた。 - →演題1(結論)
MeAIB-PETは形質細胞性腫瘍の評価にFDGよりも有用である。 - 演題2
アミノ酸イメージング薬剤[ 11C]MeAIBの製剤化における固相抽出法の検討(発表11月5日) - →演題2(演者)
加川 信也、 奥山 智緒、 草野 邦典、 伊藤 未希、 西井 龍一、 東 達也、 山内 浩 - →演題2(要旨)
これまで、我々は、[ S-methyl- 11C]-L-methionine([ 11C]MET)と異なる機能画像として、アミノ酸輸送系システムAに着眼した分子イメージングを目的にα-[ N-methyl- 11C]-methylamino isobutyric acid([ 11C]MeAIB)の臨床応用を行い、腫瘍診断の有用性を報告してきた。
今回、薬剤合成の製剤化部分において、ロータリーエバポレーターを用いた従来法ではなく、使い捨てのカラムを用いた迅速簡便な固相抽出法による[ 11C]MeAIBの製剤化に関する検討を行った。
[ 11C]MeAIBの標識合成は、JFEエンジニアリング社製カセット式多目的合成装置を用いて行った。
HPLCによる分離精製後、種々の固相抽出カラムを用いて、洗浄及び溶出溶媒等の検討を行った結果、イオン交換カラムによる[ 11C]MeAIBの捕集及び回収効率は、それぞれ99%及び95%以上であった。
[ 11C]MeAIBの製剤化におけるイオン交換カラムの固相抽出法は、合成前準備及び後片付けを簡素化することが可能であり、今後の臨床での有用性が期待される方法であった。 - 演題3
画像位置合わせソフトを用いたFDG-PET頭部吸収補正精度向上の試み(発表11月4日) - →演題3(演者)
石津浩一、奥山智緒、大石直也、加川信也、高橋昌晃、草野邦典、山内浩 - →演題3(目的)
PET/CT検査ではCTとPET撮像間の体動による位置ズレが吸収補正誤差を生じ、全身FDG-PET検査における頭部画像の評価には特に影響を及ぼしやすい。頭部CT画像をFDG画像上に位置合わせし吸収補正に用いる改良法の誤差軽減効果を評価した。 - →演題3(方法)
全身FDG-PET/CT検査を施行した症例中、カルテやCT上脳に異常がなく、CTとPET画像間で頭部に目視で確認できる位置ズレのあった10症例を対象とした。
改良法では、CT画像からマスク処理により頭部のみを切り出し、頭部FDG-PET画像上にSPM12のImage fusion機能を用いて位置合わせを行った。
処理後の頭部CT画像と元CT画像の頭部以外のベッド部分を合成した画像を吸収補正に用いFDG-PETの画像再構成を行った。
3次元関心領域(AAL)を用いて側頭葉集積(SUVmean)を計測し左右差(%)を、通常法と改良法で比較検討した。 - →演題3(結果)
通常法で8.9±3.6%であった左右差は、改良法では2.7±2.7%に低下した。 - →演題3(結論)
改良法により体動の多い患者の脳PET/CT検査において局所定量評価の精度を向上できると考えた。