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各処理区の概要

東北部ならびに高島処理区の概要を紹介いたします。

東北部処理区

東北部浄化センター航空写真

東北部処理区は昭和55年3月に都市計画決定され、昭和57年2月に都市計画法、同年5月には下水道法による事業認可を経て、昭和62年から処理施設の本格的工事に着手するとともに、管渠工事も進めてきました。全体計画では、処理水量(日最大)が約206,000立方メートル/日で、管渠が全延長約153kmとなっています。

この処理区では、県東北部の4市4町を対象とし、平成3年4月に処理能力5,200立方メートル/日で供用開始をしました。平成24年度末現在では120,750立方メートル/日の処理能力を有しています。幹線管渠は総延長121.3kmが完成しており、彦根市、長浜市、米原市、多賀町、愛荘町、豊郷町、甲良町の3市4町が供用開始しています。

下水道処理方式は、凝集剤添加多段硝化脱窒法および砂ろ過法を採用し、放流水質は良好なものとなっています。

東北部浄化センター概要

(表)
計画処理面積 約13,976ha
計画処理人口 約345,000人
計画処理水量 約206,000m3/日
排除方式 分流式(汚水と雨水を分けて処理する方式)
処理方式 凝集剤添加多段硝化脱窒法+砂ろ過法(超高度処理対応)
管渠延長 約153km
中継ポンプ場 6カ所(現有施設4カ所)
敷地面積 約46.7ha
位置 彦根市松原町、宮田町および米原市磯地先
供用開始 平成3年4月1日
現有処理能力 120,750m3/日
処理効率(平成24年度) 区分 BOD(mg/L) COD(mg/L) SS(mg/L) T-N(mg/L) T-P(mg/L)
流入水質 110 64 119 25.3 2.31
放流水質 0.6 5 N.D. 2 0.05
放流水の水質の基準値 4.8 20 40 5 0.25
  • 放流水の水質の基準は、下水道法第8条によって定められる。
  • T-Nの多段硝化脱窒法+砂濾過の放流水の水質基準は5mg/L。

ポンプ場《東北部処理区》

(表)
名称 位置 敷地面積 計画汚水量(時間最大) 供用開始年月 現有ポンプ能力(予備機を含む)
姉川ポンプ場 長浜市川道町早上り 約780m2 約3.9m3/分 未着手 -
近江ポンプ場 米原市世継字寺川 約2,600m2 約76.8m3/分 平成4年11月 160m3/分
長浜ポンプ場 長浜市相撲町地先 約2,580m2 約33.8m3/分 平成8年4月 66.4m3/分
宇曽川ポンプ場 彦根市須越町地先 約1,890m2 約31.7m3/分 平成9年4月 35m3/分
稲枝ポンプ場 彦根市下岡部町字沢 約540m2 約3.3m3/分 未着手 -
須川ポンプ場 米原市大野木字切田 約700m2 約1.6m3/分 平成13年4月 4.8m3/分

高島処理区

高島浄化センター航空写真

高島処理区は平成2年2月に都市計画決定され、同年9月に都市計画法および下水道法による事業認可を経て、平成3年度に管渠工事、平成4年度に処理場の工事に着手してきました。全体計画では、処理水量(日最大)が約29,400立方メートル/日(46,000人)で、管渠が全延長27.3kmとなっています。

この処理区では、県西北部の高島市1市を対象とし、平成9年4月に処理能力3,800立方メートル/日で旧今津町および旧新旭町の一部で供用開始をしました。平成21年度末現在では16,400立方メートル/日の処理能力を有し、幹線管渠は総延長27.3kmが完成しております。

下水道処理方式は、凝集剤添加活性汚泥循環変法、凝集剤添加多段硝化脱窒法および砂ろ過法を採用し、放流水質は良好なものとなっています。

平成18年4月1日に、当事務所の管轄処理区に編入いたしました。

高島浄化センター概要

(表)
計画処理面積 約2,501ha
計画処理人口 約46,000人
計画処理水量 約29,400m3/日
排除方式 分流式(汚水と雨水を分けて処理する方式)
処理方式 凝集剤添加活性汚泥循環変法+砂ろ過法
凝集剤添加多段硝化脱窒法+砂ろ過法(超高度処理対応)
管渠延長 27.3km
中継ポンプ場 4カ所
敷地面積 約7.5ha
位置 高島市今津町今津および新旭町饗庭地先
供用開始 平成9年4月1日
現有処理能力 16,400m3/日
処理効率(平成24年度) 区分 BOD(mg/L) COD(mg/L) SS(mg/L) T-N(mg/L) T-P(mg/L)
流入水質 160 78.9 139 26.1 2.83
放流水質 1.1 5.7 N.D. 3.9 0.04
放流水の水質の基準値 10 20 40 10,15 0.5
  • 放流水の水質の基準は、下水道法第8条によって定められる。
  • T-Nの多段硝化脱窒法+砂濾過の放流水の水質基準は10mg/L、循環変法+砂濾過の放流水の水質基準は15mg/L。

ポンプ場《高島処理区》

(表)
名称 位置 敷地面積 計画汚水量(時間最大) 供用開始年月 現有ポンプ能力(予備機を含む)
マキノポンプ場 高島市マキノ町西浜870番2 約690m2 約1.9m3/分 平成11年4月 6.0m3/分
今津ポンプ場 高島市今津町南新保392番 約550m2 約4.4m3/分 平成13年3月 9.4m3/分
安曇川ポンプ場 高島市安曇川町青柳1559番1 約540m2 約11.1m3/分 平成12年4月 11.6m3/分
高島ポンプ場 高島市勝野253番1 約630m2 約2.3m3/分 平成13年3月 5.0m3/分