滋賀県では平成15年に環境こだわり農業推進条例を制定し、環境と調和のとれた農業生産の確保と琵琶湖の環境保全を推進してきました。
園芸品目において、アザミウマ類は重要害虫であり、多くの産地では化学農薬による防除を中心に行っており、対策が求められています。また、アザミウマ類は殺虫剤抵抗性の発達が懸念されており、殺虫剤の使用量の低減が求められています。
このような中で、赤色LED光がアザミウマ類の植物体への誘引や定着を妨げることが農研機構から報告され、県内でも施設バラ栽培等で導入事例があり、化学農薬の使用量低減につながると考えられました。
そこで、令和5年度、6年度に「みどりの食料システム戦略緊急対策交付金のうちグリーンな栽培体系転換サポート事業」を活用し、施設イチゴ、施設キク、ハウスイチジクの「赤色LEDランプによるアザミウマ類の防除対策」の実証に取り組み、「グリーンな栽培マニュアル」の作成と「産地戦略」の策定を行いました。