(上水道)馬渕浄水場
琵琶湖を水源とし、近江八幡市南津田町沖合い1,910mの琵琶湖から取水し導水ポンプを経て、6.9km先の浄水場まで送られます。
この浄水場は、流入河川の影響を受けにくい所から取水しているため、原水の水質は年間を通してあまり変動がなく、安定しています。
(工業用水道)彦根浄水場
琵琶湖を水源とし、彦根市八坂町沖合い368mから取水しています。浄水処理することなく、原水のまま供給しています。
本県の中央部に位置する近江八幡市を中心とした東近江地域は、鉄道や高速道路といった交通網が完備されるのに伴い、急速に都市化、工業化が進展してきました。これにあわせて飲料水や生活用水は、従来地下水や河川の伏流水に求めてきましたが、産業経済の発展や生活環境の向上に伴って水需要の増大が著しくなり、個々の市町や企業が水源を確保することが困難になってきました。こうしたことから県では、琵琶湖総合開発事業の一環として地形的にも地勢上も合理的な地域をまとめて用水供給事業をはじめました。
浄水場名 | 馬渕浄水場 | 彦根浄水場 |
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所在地 | 滋賀県近江八幡市馬淵町1875 | 滋賀県彦根市八坂町2061 |
水源 | 琵琶湖 | 琵琶湖 |
現在給水能力 | 水道用水 82,700立方メートル/日 | 工業用水 48,500立方メートル/日 |
給水対象 | 近江八幡市、東近江市、日野町、竜王町(2市2町) | 14社 |
給水開始 | (一部)昭和54年11月(全部)昭和60年7月 | 昭和46年5月 |
馬渕浄水場では、日量92,000立方メートルの汚泥処理設備方法として、自然エネルギーを活用する天日乾燥床方式を更に効率化した移動式自然脱水乾燥装置を導入し、平成18年度より稼働しています。
この設備は、特殊なろ布を敷いた移動式のパレットに、浄水処理過程で発生した汚泥を張り込み、ベルトコンベアで移動させながら約3週間かけて重力による脱水と自然乾燥が行われます。
移動式自然脱水乾燥装置