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支援者インタビュー:八日市商工会議所 中小企業相談所 経営指導員 田附良介さん

プロフィール:

大学を卒業後、県外の金融機関で融資関連の業務を担当する。その後地元の老舗菓子メーカーにて店舗運営や物流の仕事を経験し、2015年に八日市商工会議所へ入所。中小企業診断士の資格を取得し、事業者や起業希望者に対して事業計画や販売促進、広報など幅広いアドバイスを行う。

「変わったことでも大歓迎!起業を応援して街全体を面白くしたい」

実家が商売をしていて、商店街で生まれ育ったという田附さん。郊外に大型店がどんどんでき、小さなお店が次々と閉店していくのを見てきました。だからこそ、小さいけれど頑張っているお店が活躍できる街にしたい。そんな思いで、起業する人や中小企業の事業者をサポートしています。

___お仕事の内容を教えてください。

起業希望者や経営者の方々に対して、事業計画や販売促進などのサポートを行っています。中小企業診断士の資格は、そういった仕事に役に立つと思って取得しました。社長さんはさまざまなタスクを抱えているので、いろんなことがごっちゃになってしまいがちです。忙しくて考えを整理する暇がない方に、考え方の土台を提供するなど、診断士として学んだことを活かしてアドバイスしています。

毎年開催している「ようかいち起業塾」では準備と進行を担当しています。起業に繋がればもちろん嬉しいですが、実際にビジネスプランを立ててみると、「自分にはまだ早いかも」「そもそもこれじゃなかった」と気づくこともよくあります。無理に起業を勧めるのではなく、後悔しない道を選ぶ手助けができればと思っています。

 

___サポートするうえで大切にしていることは?

起業相談の際は、より良い信頼関係を築くためにも、先入観は意識的に捨てるようにしています。

また、こちらから何かを説明するときは、わかりやすさを第一に考えています。専門用語を使わないようにしたり、項目を紙に書いて整理しながら説明したり。ただ聞かれた質問に答えるだけでなく、体系的な理解につながるような説明を大切にしています。

 

___起業を目指す人へメッセージをお願いします。

起業への思いが強くなると、起業すること自体が目的になってしまい、当初の目的や世間のニーズが見えにくくなってしまいます。迷ったときほど、家族や友達に自分が始めようとしているビジネスの話をしてみてください。そして、そのあと私にもぜひ聞かせてください!

〇あなたを支える言葉

八日市エリアは、JR沿線でないことがデメリットに思われがちですが、全国的なチェーン店が少ないぶん、個性的で面白いお店が増えつつあります。みなさんの「自分ならではのお店づくり」を応援することで、八日市全体が面白い街になっていけばいいなと思っています。

【施設情報】

  • 名称:八日市商工会議所