プロフィール:
大学卒業後、約17年間北海道の行政機関に勤務。商工会議所や商工会と連携して、創業支援や補助金、事業承継に関する業務に携わる。2019年に地元にUターンし、近江八幡商工会議所に入所。経営指導員として創業支援、各種セミナーなどを担当する。
滋賀県にUターン後、前職での経験が活かしたいと近江八幡商工会議所への入所を決めた東野さん。ほがらかで落ち着いた雰囲気の持ち主で、どんな相談も気兼ねなく話せてしまえそう。創業や経営支援の経験は、前職も合わせて10年以上。これまでの経験をふまえ、自分が大切にしている支援への思いを聞かせてくれました。
___お仕事の内容を教えてください。
創業を検討中の方から創業後事業が軌道に乗るまでの方を対象に、資金計画、経理処理の仕方、販売促進などの相談対応を行っています。近江八幡商工会議所では毎年創業塾を開催しているので、その参加者さんを継続してフォローすることも多いです。
創業塾は2006年からと、県内でも早くから実施している方で、これまで累計300名以上の方に参加いただきました。近江八幡市や安土町商工会、地元の金融機関などと連携して開催しています。起業のために融資を受ける際、いざ金融機関に行こうと思うと敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、創業塾の受講中から自然に融資担当者と関わることができるので、融資相談に行くハードルも低くなるのではないでしょうか。
___サポートするうえで大切にしていることは?
相談者が聞きたいこと、気になることなどを自由にお話しいただけるよう、話しやすい雰囲気づくりを心掛けています。誰でも最初から完璧な計画がないのは当たり前です。必要な場合は専門家をご紹介することもできますので、「こんなこと聞いても大丈夫かな?」と思うことでも気軽に相談に来ていただければと思います。
創業された後は、事業が軌道に乗り、長く続けていけるよう支援しています。商工会議所は、補助金関係や地域の情報など経営者にとって有益な情報が集まりやすい場所です。他の事業者と知り合ったり、地元での人脈を増やしたりするのにも役立つと思いますので、ぜひお近くの支援機関を利用してみてください。
___起業を目指す人へメッセージをお願いします。
商工会議所は、まだ事業を始めていない方には縁遠い場所だと思われがちですが、実際は世間に開かれた支援機関です。どこから手をつければよいか、これで良いのか不安になった時は私たちがお手伝いします。一緒に、課題を一つひとつ整理して、前進していきましょう!
どんなことも、どんな場合も誠実に対応することを一番に考えています。迅速さや正確さ、場面ごとに重要なことはたくさんありますが、削ぎ落としていったら最後に私の中心に残るのは「誠実」だと思っています。