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支援者インタビュー:米原市商工会 経営支援課 経営指導員 羽原賢武(はばらやすたけ)さん

プロフィール:

岡山県出身。大学を卒業後、物流関連の企業に就職。滋賀営業所の所長になったことをきっかけに守山市に移住。多くの小売店オーナーと接してきた経験を活かし、2009年に米原市商工会に入所。2017年より創業支援を担当し、経営塾の開催や米原市と連携した創業支援補助金の推進支援などを行う。

「計画を具体的にして、どうすれば上手くいくかを一緒に考えます。」

前職では滋賀県内にある120軒もの小売店を担当し、県内全域を駆け回った経験を持つ羽原さん。滋賀に来て20年、たくさんの人との出会いを経験し、どんな縁も大切にしたいとより一層思うようになりました。「頑張っている人を見ると元気がもらえる」と、創業支援の企画に新しい試みを取り入れたりしながら、頑張る人をサポートしています。

___お仕事の内容を教えてください。

新庁舎となった米原市役所の2階フロアに米原市商工会があります。そこで、創業支援担当者として、経営塾の運営や補助金申請の支援などを行っています。経営塾は米原市と連携して開催していて、クラウドファンディングや空き家活用など、市の施策を取り入れたカリキュラムがあるのが米原市商工会の特徴でしょうか。中でも、人生ゲームのようなボードゲームを使って経営を疑似体験する講義は、楽しみながら経営に必要な戦略や人件費、設備投資などについて学べると好評です。

毎年受講生の方にアンケートを取って、反応が良かった項目を残しながらブラッシュアップし続けているので、結果的に人気の内容がギュッと詰まったカリキュラムになっています。

 

___サポートするうえで大切にしていることは?

最初はとにかく相談者の思いをよく聞きます。言いたいことを全部言っていただいた後で、実際に生活が成り立つ計画になっているかどうか、具体的な数字を提示しながら一緒に見直します。現実味のない計画にはブレーキをかけますが、ただ“無理”と否定するのではなく、“どうすれば上手くいくか”をお伝えするようにしています。

毎年内容を工夫しながら経営塾を開催していますが、いくら中身が良くても、開催していること自体が知られていなければ意味がありません。本当に必要としている方に情報が届くよう、新聞折り込みやチラシの配布はもちろん、朝夕の通勤時間帯に運転している人の耳に入るようラジオCMを流すなど、広報活動にも力を入れています。

___起業を目指す人へメッセージをお願いします。

独立を考えている会社員の方や新しい事業を始めたい方、どんな段階でも構いませんのでまずは相談に来てください。ひとりで考えていると、どうしても考えが偏ったり気づかない点が出てきたりします。具体的な計画を立てて、思いを形にしていきましょう。

〇あなたを支える言葉

出会いを大切にしたいとずっと思ってきましたが、この仕事を始めてからより強く思うようになりました。経営塾を受講された方が数年後に「開業できました」と報告にきてくれ、そこからまた関係が続いていくのが何よりも嬉しいです。

【施設情報】