プロフィール:
滋賀県彦根市出身。博報堂での制作営業等を経て、シナジーマーケティングに入社。人事部の責任者として社員30名から250名に成長する過程の組織づくりや採用を担う。その後独立し2015年に「株式会社いろあわせ」を設立。「魅力の再発見」をキーワードに企業コンサルや行政課題の解決など、様々なプロジェクトに参画中。
年間800人の学生と接し、面接や説明会、イベントなどを通じて、通算1万人以上の人生に触れてきたという北川さん。学生や企業、行政や団体など、求める人同士を「掛け合わせる」存在として、滋賀県を中心に活躍中。北川さんの拠点でもある「teminca(てみんか)」にも、新たな出会いを求めた人が多く訪れています。
___お仕事の内容を教えてください。
事業としては、WEBやパンフレットのデザイン、イベント企画、研修などを手掛けていますが、ひとつ芯にあるのは「滋賀県を面白くする会社」ということ。
僕らのオフィス「teminca(てみんか)」は築80年の古民家です。この名前には二つの意味があって、まず一つ目は「やってみんか」、小さいチャレンジを応援する場所です。もう一つは、手を差し伸べたり、引っ張ったり、背中を押したり。ちょっと「手のある古民家」という意味です。事前に連絡をいただければコワーキングにも使えますし、イベント会場や撮影スタジオとしてお貸しすることもできます。これから起業したい方が、試しに何かをやってみる場としてどんどん活用してもらえればと思います。
___サポートするうえで大切にしていることは?
面接などで人と話すとき、僕はその人の内面にあるものを引き出す力がある、とは思っていません。言うなれば、仏師が「私は仏像を彫っているんじゃなくて、木の中にある仏像を探し出しているだけです」という感じ。僕は相手のお話を聞きながら、その方のリアルな姿を一緒に探し出そうとしているのだと思っています。
独立や起業をする上で大事だと思うのは、言い訳をしないこと。資金、スキル、人脈、誰でも最初は足りないものだらけですが、ダメだったときにそれを言い訳にする人は上手くいかないと思います。だって、そんなの待っていたら一生揃いませんよ。覚悟のある人は、揃えようと前に走っています。基本的に「やってみたら?」とは言いますが、ちゃんと覚悟を持っているのかは突き詰めるようにしています。やっぱり起業って、その人の人生がかかっていますからね。
___起業を目指す人へメッセージをお願いします。
どんな業態、規模、場所であるかに関わらず、滋賀で何かにチャレンジしよう、滋賀を面白くしたい、と思う人は、もれなく同志です。一緒に滋賀で楽しみましょうー!
志の高い人は、調和はするけれど、同調はしない。調和というのは異なるものをかけ合わせ、新しいものを生み出すこと、まさに「いろあわせ」です。いろんな“いろ”を掛け合わせて、新しい価値を発見する。これが僕のやっていきたいことです。