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支援者インタビュー:龍谷エクステンションセンター(REC)インキュベーションマネージャー・産学連携コーディネーター 筒井長徳さん

プロフィール:

滋賀県在住。日本アイ・ビー・エムで20年間にわたり技術者として活躍。関連会社を経て、2010年より龍谷エクステンションセンターに勤務。企業時代は大学やセミナーでの講師を多数務め、共著に「トコトンやさしい液晶の本」「よくわかる液晶ディスプレイのできるまで」がある。

「ものづくりを志す方々に、幅広い知識と経験でアドバイスします」

「幼い頃から模型やラジオを作るのが好きな“プチ技術屋”でした」と話す筒井さん。大学では応用化学を学び、就職先はコンピューター製造会社という幅広い知識と経験の持ち主です。現在はものづくりをする側から支援する側へと立場を変えて活躍中。「これまの経験が全て役立てられる、ある意味天職かもしれません」と、日々仕事にやりがいを感じています。

___お仕事の内容を教えてください。

龍谷大学の各研究室が持っている知識や技術と、滋賀県内外の企業のニーズをマッチングさせるのが私の主な仕事です。企業から相談を受けることもあれば、こちらから企業に働きかけて新たな事業が生まれることもあります。

「龍谷エクステンションセンター」は、1991年に日本の大学では初となる産官学連携のインキュベーション施設として開設されました。入居企業には、大学にいる関連分野の指導教員が必ずアドバイザーとしてつくのがほかのインキュベーション施設との違いでしょうか。困ったときに、私たちインキュベーションマネージャーのアドバイスはもちろん、その分野の専門家から指導が受けられるのが最大のメリットだと思います。

 

___サポートするうえで大切にしていることは?

まずは、クライアントの思いを尊重することです。そのためには、自分は主張せず、相手の話をよく聞くこと。例えば、「これはちょっと違うな」と思うことがあってもすぐに否定はしません。いくつかの選択肢を提示して、その方の状況などを踏まえたメリットやデメリットを話しながら、あくまで本人にどうするのか選んでもらうようにしています。

また、補助金申請の相談に乗ることもありますが、あまり財務状況の良くない企業には、まず事業をしっかり立て直してから新たなことに挑戦するようアドバイスします。やはり会社の存続に関わることですから、資金面に関しては厳しい意見もハッキリ言うようにしています。

 

___起業を目指す人へメッセージをお願いします。

一念発起して起業をされる方々の思いとエネルギーには、いつも敬服します。私自身の経験と大学の研究力をもって全力で支援させていただきます。ものづくりやテクノロジーの世界で起業を目指す方やオリジナルの発想で起業や第二創業を考えている方、お気軽にご相談ください。

〇あなたを支える言葉

高校の卒業式で恩師から言われた「非凡なる凡人になりなさい」という言葉が、ずっと頭に残っています。私自身なかなかできませんが、本当に地道な事をコツコツと積み上げていける人こそ非凡であり、成功した多くの起業家もこれに値するのだろうと思っています。

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