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支援者インタビュー:長浜バイオインキュベーションセンター インキュベーションマネージャー 箕浦淳さん

プロフィール:

滋賀県長浜市在住。2007年から長浜バイオインキュベーションセンターに勤務。指定管理者として施設の管理運営に従事するうち、資格取得を勧められインキュベーションマネージャーに。以後10年以上に渡り、起業相談や入居企業の支援に携わる。

「寄り添いつつも、第三者の視点もしっかり持つようにしています」

大学卒業後、京都で就職したものの、いずれは地元に戻りたいと思っていた箕浦さん。地元・長浜のことを「横の繋がりがすごく強い町なんです。ビジネスで大切な人との繋がりも、小さなきっかけからどんどん広がるし、僕自身も人との縁でいまの仕事が始まったんですよ」と話すように、創業支援も“横の繋がり”を大切に活動しています。

___お仕事の内容を教えてください。

「長浜バイオインキュベーションセンター」で、入居されている企業の支援を行っています。具体的には、日々の相談対応から補助金の申請、販路開拓のお手伝い、施設の管理メンテナンスまでさまざま。また、会員さん向けのセミナーや創業塾の開催なども定期的に実施しています。

この施設は、隣接する長浜バイオ大学と連携が取りやすく、化粧品の開発や再生医療、農業などバイオビジネスに特化したインキュベーションセンターというのが特長です。研究開発型の入居施設も備えているので県外からも入居希望がありますね。

例えばこちらの研究室では、「尾上菜(おのえな)」という地元の伝承野菜に赤、白、青それぞれの光を当てて成長速度や成分がどう変わるか実験中なんです。

 

___サポートするうえで大切にしていることは?

研究者の方は自分の作ったものやアイデアにものすごく自信を持っておられることがほとんど。ても、客観的に見ると「それって一般の人には必要ないのでは?」と思うこともあります。そういう時は、ただ相手の意見に沿って支援を進めるのでも、一刀両断にやめましょうと言うのでもなく、「ではターゲットをどこに絞るか考えてみましょう」と提案します。

実際にやって失敗したら、責任を取るのはその方自身です。だからアドバイスするときは、もちろん相手の立場になって考えますが、それと同時に第三者の視点もしっかり持つことを大切にしています。

___起業を目指す人へメッセージをお願いします。

湖北地域には、私が勤める「バイオビジネス創出研究会」や、商工会・商工会議所、金融機関などで設立した「長浜ビジネスサポート協議会」という組織があり、地元企業の創業や経営を支援しています。これから起業される方にも幅広く支援できる体制がある地域ですので、どんなことも一人で悩まず、気軽に相談に来てください。

〇あなたを支える言葉

自分が受けた恩や恵まれた環境に、常に感謝をもって報いていきましょう、という意味の言葉です。私生活でも仕事でも、今こうして自分がいるのは周りの人達のおかげ、という気持ちをもって人と接するよう心がけています。

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