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支援者インタビュー:(公財)滋賀県産業支援プラザ 創業支援課 舩越英之さん

プロフィール:

滋賀県出身。滋賀県産業支援プラザに勤務し、地域の起業風土づくりに関わるさまざまな事業を仕掛けてきた。2016年にはJBIA(日本ビジネス・インキュベーション協会)より、国内初の「産業創造師」の認定をうける。

「良い問いかけをなげかけて、成長を支援するのが私たちの役割です」

短い時間で自身や自社のビジネスをPRする「3分間プレゼン大会」や、滋賀県初の「ビジネスカフェ」の生みの親として、県内のインキュベーション界を牽引してきた舩越さん。その道に精髄した人物として、2016年には全国でわずか4人しか選ばれなかった「産業創造師」にも認定されました。10年間を超える実務経験をもとに、現在は、県内に在籍するインキュベーションマネージャーを育成する、シニア・インキュベーションマネージャーとして活動されています。

___お仕事の内容を教えてください。

昨年まではインキュベーションマネージャーとして起業される方を直接支援してきましたが、今年からは裏方になりました。実際には、県内に在籍するインキュベーションマネージャーのスキルアップ研修を行ったり、情報交換ができるようにネットワークを作ったり、インキュベーションマネージャーを指導する側を担当しています。

起業されるひとり一人の創業支援はもちろん大切ですが、最終的に目指すところは、その地域に新しい産業が生み出されるための取り組みをすることだと思います。私自身もまだそこまでできていませんが、みんなで目指そうよ、と方法を考えているところです。

 

___サポートするうえで大切にしていることは?

税理士や行政書士などの専門家は、何かを頼むとすぐに答えを返してくれますよね。でも私達の役割は、起業家自身の成長を支援することです。

例えば営業が苦手な方なら、本人の代わりに営業先を探すのではなく、「どうしたらこの人は営業活動ができるようになるだろう」と考え、そのためのサポートをします。いろいろなタイプの方がおられるので、どう支援するかも相手に合わせて変わります。外に出るのが苦にならない人には交流会やイベントへの参加を提案したり、データベース作りが得意な人にはホームページを充実させるようアドバイスしたり。本人と一緒に試行錯誤しながらいろいろ試してみて、その結果、1時間半で300人と名刺交換をされた方や、テレビ局から仕事の依頼が来た方もいるんですよ。

___起業を目指す人へメッセージをお願いします。

私たちの役割は起業を目指す人を応援することなので、その人に成り代わって何かをしてあげることはできません。けれど、これまで蓄積したノウハウやあらゆるネットワークを使って全力で支援するので、夢を実現したい方はぜひインキュベーションマネージャーのサポートを受けて頑張ってみてください!

〇あなたを支える言葉

起業支援の現場で聞く「どうしたら事業が上手くいく?」みたいな問いって、決まった答えがないんです。だから私達は良い問いかけをして、相手に考えてもらうきっかけを作ります。自分で考えて気づいたことって、みんなちゃんとやるんですよね。常に良い問いを与えられる存在でありたいと思っています。

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