文字サイズ
1 調査結果
(1)調査対象
2014年1月1日から2019年12月31日までに実施したCT検査、MRI検査、PET検査および胸部単純レントゲン検査における画像診断報告書(227,174件)。
(2)調査方法
検査を依頼した診療科において、画像診断報告書について適切に対応されているか調査しました。
(3)調査実施期間
2019年6月から2020年2月まで。
(4)調査結果
調査の結果、2014年当時、画像診断報告書を確認していなかったため、10か月の診断の遅れを招き、適切な治療機会を逸した事案が1件判明しました。
2 事案の概要
(1)患者様
60歳代(2017年時点) 男性
(2)経過
2014年 悪性腫瘍を疑わせるCT検査の画像診断報告書の記載があったにも
かかわらず、医師がこれを確認していなかったため、診断および治療が10
か月遅れました。
2015年 受診の際に悪性腫瘍と診断され、以後、当院で治療されました。
2017年 患者様がご逝去されました。
(3)今後の対応
ご遺族に対して病院として誠意をもって対応します。
10か月の診断の遅れが患者様の予後に与えた影響については、医療事故調査等支援団体の支援をいただきながら、評価します。