・平成18年＜ 全国と滋賀＞

経済産業省「平成18年工業統計調査速報」による全国の結果と比較すると、次のとおりとなりました。

事業所数25万8,369事業所(前年比6.9％減)、従業者数820万4,440人(同0.6％増)、製造品出荷額等314兆6,194億円(同6.4％増)、付加価値額107兆5,854億円(同3.2％増)、現金給与総額36兆1,631億円(同1.2％減増)と、事業所数以外のすべての項目が増加しました。
【表−1、図−3、表B1 参照】

全国に占める滋賀県の位置は、事業所数では26位(全国の構成比1.3％)、従業者数では21位(同1.9％)、製造品出荷額等では16位(同2.2％)、付加価値額では13位(同2.5％)となり、どの項目も順位は全国の中位程度となっていますが、1事業所当たりや従業者1人当たりで製造品出荷額等と付加価値額をみると上位に位置し、特に1事業所当たりの付加価値額では昨年同様2位に位置しています。
1事業所あたりの付加価値額の多い都道府県をみると、1位 山口、以下 3位 三重、4位 神奈川、5位 岡山となり、また従業者1人当たりの付加価値額では、1位 和歌山、2位 山口、3位 三重、4位滋賀、5位岡山の順になっています。
【図−4 参照】

滋賀県の産業別特徴を特化係数(注)でみると、事業所数では繊維工業2.39、化学工業1.74、窯業・土石1.51、電気機械1.43、プラスチック1.38などが高く、一方、皮革0.25、情報通信機械0.33、印刷0.48などが低くなっています。
製造品出荷額等では、繊維工業2.43、プラスチック2.25、窯業・土石2.20、電気機械1.81、一般機械1.73などが高く、一方、皮革0.00、石油・石炭0.02、鉄鋼業0.25、印刷0.32などが低くなっています。
これらから、滋賀県の産業の特徴をみると、昭和30年から40年代に主要産業であった繊維工業は事業所数、製造品出荷額等など多くの項目で減少傾向にありますが、全国水準からみると、本県の中で特化した産業といえます。また、出荷額等ではプラスチック、窯業・土石、電気機械、一般機械などが特化しています。
【表−2、図−5参照】

特化係数とは、全国の産業別構成比に対する滋賀県の産業別構成比の割合で、1に近いほど全国の水準に近く、1を超えると全国水準より比重が高い本県に特化した産業となります。