国勢調査の実施100年の節目を迎え、滋賀県での統計の歴史を紐解こうと、毎年発行されている「滋賀県民手帳」の歴史をたどってみることに!(参考:「✨最古の滋賀県民手帳 発見✨」)
そこで、最古である昭和30年版滋賀県民手帳を実際に使っておられ、以降ずっとお使いいただいている日野町にお住まいの大野 武男(おおの たけお)様にインタビューさせていただき、当時の思い出や滋賀県民手帳にまつわるエピソードをお伺いしました。
Q 滋賀県民手帳をどのようにお使いですか。よくご覧になるページは何ですか。
昭和27年(1952年)に社会人として日野町役場に就職しました。
学生時代から市販の手帳に日記をつけていましたが、昭和30年版の滋賀県民手帳が発刊されることを知り、その内容の利便性から滋賀県民手帳を利用することにしました。在職期間と離職した後、合わせて65年間、主に日記として使用しています。
滋賀県民手帳は、多くの統計資料や滋賀県・県下自治体の情報・資料などが整備されており、公務や出張・旅行などの際に大いに活用しました。
今でも、年頭や手紙の挨拶を考えるときに手帳に記載されている内容を参考にしていますし、年齢早見表もよく見ますね。
Q 滋賀県民手帳をお使いいただく中で、どのようなときに手帳が役立ったか、何かお役立ちエピソードがありましたら、教えてください。
昭和30年代に日野町の観光啓発のため、仕事で写真班を編成し、日野のお祭りなどをカラースライドで撮影していました。
それから50年ほど経ち、このことを忘れてしまっていたのですが、平成29年に日野公民館の方から「このようなフイルムが大量に発見されたのだが、見てもらえないか」とお声掛けいただく機会があり、そのときにフイルムが入った箱を見てみると、中に当時の私達が撮影したものが入っていました。
いつどこで写した写真なのかはっきりしなかったので、県民手帳に書いたメモと見比べながら、いつどこで何を映したかを調べ始めました。その内容確認の際、県民手帳に記録していた事項が大変参考となり、役立ちましたね。
自身の担当した記録フイルムも存在したことから、懐かしく楽しみながら整理・編集することができました。改めて見返すと当時のことがよみがえってきます。
Q 滋賀県民手帳に対する思い、今後の滋賀県民手帳に期待することをお聞かせください。
最初は意識して日記を残すことを考えていませんでしたが、長期間続けられたことは、滋賀県民手帳が使いやすく編集されているからで、他に類を見ない手帳であると思います。
滋賀県民手帳には色々な情報が見やすく載っていて手放せませんね。
自分の生涯のほとんどをこの滋賀県民手帳に記録することができましたので、とても喜んでいます。
滋賀県民手帳は大変便利ですので、このまま作り続けていただきたいです。
自分史の編集に欠かせない記録であり、今後も保存・利用したいと考えています。
◆「最古の滋賀県民手帳を探せ!」インタビューを終えて◆
無事に探していた滋賀県民手帳が見つかり、今回、皆様のおかげで空白の部分を埋められ、滋賀県民手帳の歴史を紐解くことができました。
また、この「最古の滋賀県民手帳を探せ!」において、滋賀県民手帳が県民の皆様に愛されていることがわかり、大変嬉しく思います。
改めまして、大野様をはじめ、ご連絡いただいた方に厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
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滋賀県統計協会事務局
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□統計協会とは
昭和25年(1950年)に、統計思想の普及啓発、調査研究の推進を図るとともに、統計の進展に寄与することを目的として、設立されました。統計に関する研修会、統計教育の振興・助成、統計に関する印刷物の発行や統計功績者の表彰等を行っています。