※シンは 「新」「進」「伸」「芯」「心」「親」「真」「深」…、
ジダイには 「時代」「次代」の想いをこめています。
滋賀県基本構想で目指す2030年の姿である「経済」・「社会」・「環境」の調和による持続可能な滋賀の実現に向けて、令和5年度から第2期実施計画が始まります。
未来を見据えて、施策に5つの柱と新たな重点テーマを決定しました。
コロナ禍を乗り越え、滋賀は「シン・ジダイ」へ発進します!
滋賀県の令和5年度の当初予算は、世界的な社会構造の変化の中、基本構想で掲げる「未来へと幸せが続く滋賀」の実現に向けて、新型コロナや原油価格・物価高騰などに対応するとともに、財政健全化や業務見直しを推進し、予算編成を行った結果、一般会計では、3年連続で6,000億円を上回り、過去2番目の規模となりました。
一般会計 6,583億円(うち新型コロナ対策 887億円)
対前年度当初予算比 142億円増 ↑2.2%
実質的な県債の残高は横ばい
県債残高はこれまで年々増加してきましたが、令和5年度末には減少し、臨時財政対策債を除いた実質的な残高もほぼ横ばいとなる見込みです。今後、実質的な県債残高や公債費の増加が見込まれるため、毎年度の予算編成を通じた県債発行額の管理などによって負担の平準化を図る必要があります。
新型コロナウイルス感染症対策
相談体制の確保、徹底した感染拡大防止策と医療提供体制の確保、生活困窮者対策、経済対策に加え、「健康危機管理課」を新設し、今後の新たな感染症が発生した場合に備えて体制づくりや人材育成に取り組みます。
■相談体制の確保 〈589.4百万円〉
■徹底した感染拡大防止策と医療提供体制の確保 〈61,251.7百万円〉
■生活困窮者対策 〈84.8百万円〉
■経済対策 〈26,745.6百万円〉
子どものために、子どもとともに〈17,148.6百万円〉
あらゆる施策の中心に子どもを置き、子ども・若者の声を反映する県政を目指します。民間との協働を進め、市町とともに、社会全体で子ども・若者の育ちや学び、暮らしを支える環境づくりを進めていきます。
詳しい内容については、6ページをご覧ください。
多様な人材が活躍し、社会の変化にしなやかに対応できる滋賀に〈4,069.3百万円〉
笑顔あふれる学校づくりと滋賀の産業を担うひとづくりに取り組み、年代やライフステージにあわせたひとづくりを進めて、あらゆる人が力を発揮できる環境をつくります。
すべての県民が元気で健やかな生活を送ることができる滋賀に〈28,195.2百万円〉
医療の充実、自然や人とのつながりの場となる魅力ある公園、動物との豊かなふれあい、スポーツ・文化芸術などをとおして「こころ」も「からだ」も健康に。幸せがずっと続く「健康しが」の実現に取り組んでいきます。
すべての人が安全・安心に暮らせる社会へ〈52,788.0百万円〉
すべての人に居場所と出番をつくり、災害に強い社会を目指し、交通事故や犯罪から県民を守り、よりよき自治を追求することで、共生社会づくりと、誰もが安全・安心に暮らせる基盤づくりを進めます。
コロナからの経済回復と持続的で魅力ある社会へ〈17,980.4百万円〉
グリーン・デジタルで価値を産みだし、環境と経済の両立を図り、コロナ禍を経た価値観の変化を「新しい価値」を創造・活用するチャンスととらえて、持続的で魅力ある社会づくりを目指します。
県北部の長浜市・高島市・米原市の豊かな自然や地場産品、世界に誇れる歴史的・文化的な魅力などを活かし、「住み続けたくなる 還りたくなる」「挑戦する若者が集う」「訪れたくなる」北部に向けて取り組みます。
近年、ひきこもりや不登校、ヤングケアラーの問題など、子どもを取り巻く環境は厳しさを増しています。子どもは次代を切り拓く存在であり、私たちの「希望」です。子ども一人ひとりが自らの夢に向かって健やかに成長していける社会となるように、「(仮称)子ども基本条例」の制定をはじめ、「子どものために、子どもとともにつくる県政」の実現に向けた取り組みを進めます。
(仮称)子ども基本条例とは
全国に先駆けての「滋賀県子ども条例」制定から17年が経ち、虐待や貧困、ネット上での権利侵害など、子どもを取り巻く環境は大きく変化しています。子どもを中心に置き、子どもが幸せに成長し、大人が子育ての喜びを実感できる滋賀を目指して「(仮称)子ども基本条例」の制定に向けた取り組みを進めています。
●県内の大学生などを中心とする子ども・若者が、身近なジェンダーの問題についてワークショップで互いの意見を伝え合い、その内容を幅広い世代に向けて発信。
●子どもたちにジェンダー平等・多様性推進を教える教職員の理解向上を図る。
●子どもたち自らが社会と関わり、様々な課題について自らの課題として考える機会を設ける。
●子どもにアンケートを実施するほか、事業参加者にも意見を聞き、事業内容に反映する。
●子ども・若者に向けてわかりやすく情報発信する。
●子ども・若者の声を聞き、施策に反映する。
●保護者向け情報誌『教育しが』に加え小学生を対象とした子ども向け情報誌『子ども版教育しが』を発行。
●子どもの意見を聞き、誌面や施策に反映。
●文化財を通じて、郷土への愛着や豊かな人間性・社会性、支え合いなど生きる力を育むとともに、次世代に文化財を保存継承する人づくりにもつなげる。
●子どもたちの意見を今後の文化財の活用に反映する。
●「琵琶湖システム」を未来に引き継いでいくため、児童向け動画コンテンツや学習教材などを制作する。
●児童や担当教員の意見を他の発信事業などにも反映させる。
●市町、関係機関、関係団体、有識者からの意見を聴取。
●先進図書館の視察等による情報収集。
●子どもを取り巻く読書環境の実態調査。
●市町の図書館と協働して、子どもの身近に本を届けるアウトリーチ型プログラムの試行。
●「こども×としょかん」キックオフフォーラムの開催。
●こども読書コーディネーターを配置。
子どもの置かれている環境にかかわらず、すべての子どもが読書を通じて学ぶ喜び、生きる力をもつことができるように、滋賀ならではの 「こども としょかん」 のあり方を関係機関や県民の皆さんとともに検討します。